東証麻痺 [主張-時事]
先日村上ファンドの問題を論じたときに
「うまく言葉に出来ないが、引っかかる」という率直な思いを述べさせていただいた。
それがつまり、こういうことなのだと思う。
M&Aだか何だか知らないが、実体のない手法による金儲け、一切の感情論を排した取引。
それは目に見えない世界。
汗をかいたり、痛い思いをしたり…そんな必要はないのかもしれない。
しかし、どれだけ頭を使おうと、出せる限りの知恵を出し尽くして効率的なビジネスをしようとも、
その舞台の電源のスイッチが切れてしまったら、それでおしまい。
きょうどれだけの投資家の発想と思考と夢と打算と目論見とが破断しただろうか。
半日で復旧したから良いものの、これが3日も4日も続いたらどうなっていただろうか。
2000年問題であれほど騒いでいたのは何だったのだろう。
慌てて買った水や乾パンや七輪は、何の教訓も生まずに押し入れに眠っているのだろうか。
そういや、「アルジャーノンに花束を」なんてドラマがあったなぁと、
村上世彰氏が喋っているのを見て、そんなことを思い出した。
こんばんは。
実は一時期、ネットで株取引をした事かあります。成果はまずまず。しかし、他者の不幸さえも値上がりの理由となり、儲けの対象になる。知るほどに、納得しかねる部分が見えてきました。やめた理由は、資金を他の目的に使わざるを得なかったからですが。
記事とはずれたコメントかも知れませんが、そんな事を思い出しました。
by えいこう (2005-11-02 22:44)
感情論を排した取引、確かにそうかもしれませんね。
但しマーケットは全世界。日本人が文化的に重んじる「情」や「礼節」が
外資には通用しないのも、また事実^^;
かつて一部上場企業で勤務しておりましたが、当時の幹部が「日本経済が一番恐れるべきは、不況でもなく、世論でもなく、外資によるのっとりだ」と公言していたのを思い出しました。
by nurumayubiyori (2005-11-05 12:08)
それこそ、あれだけ野球ファンに感動を与えた名指揮官・バレンタイン監督が今契約問題でもめてるのは某国の文化を象徴してますよね。義理人情で飯は食っていけない…ということなのでしょうが、どうなんでしょうか。
by 俺 (2005-11-08 01:47)