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『狼少女』@東京国際映画祭 [映画]

★東京国際映画祭2005  「日本映画・ある視点」部門
  『狼少女』
 監督:深川栄洋
 CAST:鈴木達也/大野真緒/増田怜奈 ほか
 @VIRGIN TOHO CINEMAS Roppongi Hills 5  2005.10.24



行ってきました、MOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOVIE!!ってやつ。
東京国際映画祭に行くのは初めてのド素人だが、見た映画2本ともかなり良かったので、
ド素人なりに感想を書こうかと思う。


2本見たのですが、両方とも日本映画の「ある視点」部門にエントリーされた作品。
まず最初は、狼少女から。

これは、小学生の世界を描いたもので、ある街の小学校の男の子と、
美人だが気が強い転校生と、薄汚くいじめ…というより避ける対象になっている女の子、
そしてクラスの生徒達の日常を映し出している。

あらすじは敢えて書かないので、興味のある方はこちらをご覧いただきたい。
というより、実際に作品をご覧頂くのが一番なのだが。

舞台はちょっと懐かしい昭和の小学生。そして、神社の境内にやってくる見世物小屋と、
小学生の雑誌や図鑑に登場する「地底人」「口裂け女」「狼少女」。
小生の世代より20~30年上になると思うが、
実際監督も公演後の会見でおっしゃっていた通り、これは昭和何年だからというより、
小学生という時を過ごした全ての人に共通して感じるものがあると思う。
とてもほのぼのしていて、しかしその中に交錯する感情があって、小学校高学年の
多感な年頃をうまく描いていたと思う。何より、演じた役者3名がとても演技がうまい。
三者三様、それぞれの家庭事情とそれに対して悩みつつ、内に秘めた思いと、
思いっきり走り回る昼の生活と、全てにおいて彼ら子役の演技がうまくて、
最初から最後まで楽しめた。
追記しておくと、主人公・明の母親役の大塚寧々も良かった。編み物の暖かさが
似合うお母さんを見事演じていたと思う。

普段映画を見て泣くことはないのだが、この日はうっすら目に涙を溜めてしまった。
もう一回見に行こうか、それともこの監督の他の作品を見ようか、考え中。


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コメント 6

nurumayubiyori

タイトルだけ読んで、アマラとカマラのストーリーかと思いました。
邦画ではありえないでしょうがw
by nurumayubiyori (2005-10-31 12:51) 

letasu

TBしていただきましたので、コメントしてみたいと思います。
大塚寧々さんが、母親役でしたか~。
作品の内容はわかりませんが、彼女は一見派手そうですが、つい最近TVでも落ち着いたいい演技をしているのに感心したことがありました。
素人っぽく役者らしくない演技の日本映画のいい作品を見たいと思っています!
by letasu (2005-10-31 18:08) 

俺

コメントありがとうございます。狼少女、ここでは「見世物小屋」というのが一つのテーマになっていて…これ以上を言うとネタバレになってしまうので避けますが、とても人間模様がうまく描かれている映画だと思います。
大塚寧々さん、今まであまり演技に注目したことはなかったのですが、いいお母さんでした。
by (2005-10-31 20:52) 

えいこう

こんばんは。
拝読していると、丁度私の世代の小学生かと思えました。
いわゆる、商業的な成功を目指した作品ではないようですね。しかしそういう映画でも、いや、そういう映画の中にこそ、素晴らしい作品があるのかなと感じました。
by えいこう (2005-10-31 22:09) 

mami

初めまして!
ヨン様?
niceを、いただきありがとうございます。
コメントがないのが残念でした。
お越しいただきまして、ど~も。m(_ _)m
by mami (2005-11-01 06:05) 

俺

皆さま、数々コメントを頂いていながらお返事が遅れてしまい申し訳ありません。これから返していきます…
まずこの記事から。
確かにおっしゃる通り、商業的な…ではないかもしれませんね。というより、まだまだ監督がお若い方なので、世間が良さに気づいていない、ゆえに注目度も低い…というのが実態かもしれません。ちなみにこの映画、12月から新宿で公開されるそうですので、お時間があれば是非。
by (2005-11-08 01:31) 

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