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台場 【シリーズ・東京紀行】 [紀行]

実を言うと、諸事情によりお台場には週2~3日通っている。だが、それは観光としてではない。

先日、いつもは通過するお台場海浜公園駅で降りて、散策してみた。久々だ。
窓の外から風景は毎週眺めているので、これといって驚きはないが、実際建物の
中に入ってみて、数々の発見をした。

よーく考えると「観光」名目でお台場に来たのは3~4年ぶりのことだ。
最後にここへ「遊びに」来たのは確かアクアシティがオープンした日だった。
ゴディバの試食チョコがとてもおいしかったこと、森久美子氏と某ひき逃げアナの
ロケ現場に遭遇し、「モリクミさん意外とちっちゃいなぁ」と感じた記憶がある。
そういやその数ヶ月前にお台場に来たときには「慎吾ママ」の礼儀正しさに
感動した記憶が……うわ、慎吾ママだってさ。懐かしい。

それ以来のお台場見物だったので、兎に角あちこちに店が増えているのには驚いた。
かつてろくな店がなかったアクアシティは隣接する「メディアージュ」なる建物内に
おいしそうな飲食店が数々ある。
その中で、うどんのおいしそうな店に入ったら、これがもう大当たりだった。
「権八」という名のお店。
ネット上で見る限り敷居が高そうだが、平日のランチタイムはそうでもなかった。
値段も手ごろで、こんな雰囲気のいい店を楽しめるのだから、これは是非お勧めしたい。

最近南大沢での貧困生活に慣れてしまっていたため、これはもう天国に来たかのような
感動であった。うまい。とにかくうまい。何もかもが別世界だ。
ついでに言うと小生はお台場の中でも江東区の部分に用事があるので、港区の贅沢ぶりに
驚き、そして3~4年前と比べたお台場の発展に驚き、とどめは南大沢とのギャップに
驚いたという、3連発である。
平日のお昼時でOLさんやおばさん集団、中にはおじ様方もいたが、カップルとか、一人で入っても全く違和感のない所だ。

小生は「ぶっかけ極楽うどん」750円を頼んで、高い方のセット350円をつけた。
セットはまず、野菜サラダが来る。これがもう絶品だ。たかがサラダ、されどサラダ。何が入っていたか忘れてしまった…が、美味だったことだけは覚えている。
そして、続いてはセットメニューのドリンクとつくねが登場。ドリンクはアイスコーヒーを頼んだが、暑い季節にはちょうど良い冷たさと量で、味も満足。そして、なぜかつくね。セットが2種類あって、何故か高い方のセットにはつくねが入っていたので試しに頼んでみたのだが、これがまたうまい。やわらかいし、脂が乗ってるし、変なもの(=軟骨とか、軟骨とか、軟骨とか……)も入ってないので、あっという間にたいらげてしまった。
そしてついに登場、ぶっかけうどん。うどんの量はそこそこで女性向けという感じだが、しかし乗っかっている具の量は種類が豊富で、大変お得感のある、いや、「お得」とか言うと安っぽく聞こえるが、大満足の一品だ。
覚えているだけでも、鰹節とシラス、オクラとゴマ、油揚げとわかめもあったかな、そして極めつけは種無しの梅。これがうまい。ちょっとずつかじりながら、一緒にうどんをすすると、口の中に梅の香りと酸っぱさと甘さがじわじわと染みて、大変にうまい。表現が稚拙で恐縮だが、うまいとしか言いようがないくらい、本当にうまい。これまたあっという間に完食。
さて、そろそろお会計を…と思ったら、忘れていた。デザートもつく。これがまた出てきて驚いたのだが、ぜんざいとバニラアイスの入った和風のスイーツだ。程好い甘さが程好い量あって、最後の最後まで期待を裏切らない絶品だ。
これで、1100円。2000円以上の価値はあると思う。ランチメニューはこの他にもいくつかあるが、きっと絶品なんだろう。また足を運びたくなった。
あと、これは忘れてはならないが、この店は兎に角雰囲気が良かった。この雰囲気もまた料理の質を高めるのに一役買っているであろう。
思うに、本当にいい店は五感全てで楽しめる。いくら職人の味だとか名人の逸品だとか言っても、隣とキツキツのカウンターで、床は脂まみれで、トイレから芳香剤のにおいが漂ってくるような店はその分料理の味を下げていると思う。この「権八」なる店は本当に五感全てに気を遣っていて、ちゃんとした店だなぁと思った。
まず、店内のつくりが素晴らしい。床も柱も大木で、天井は黒っぽく、照明は暗すぎず明るすぎず、和風のつくりを前面に押し出している。テーブルやイスも上品で、大変気持ちが落ち着く。
そして、天井が高い。一見料理に関係ない要素に見えるが、これが広々とした空間を演出し、同時に客のおしゃべりを吸収する。だから、静寂としていてしゃべりにくい雰囲気でもなく、かつ隣の客のおしゃべりがうるさいという思いもいっさいせずに、何ら気兼ねせずに食事と会話を楽しめるのだ。
そして、BGMは和太鼓と笛の音色が静かにかかっていて、落ち着いた雰囲気を演出。さらに、窓の外はレインボーブリッジが一望できる。昼間は明るい光を取り入れているし、夜は夜景がきれいなのだろう。この店、実はお座敷もあって、お座敷は窓の外を楽しめるようになっているのだ。
そして、店員の接客態度も完璧。過剰なサービスもしなければ、でもきちんと気を配っていて些細な動きにも反応してくれる。「お客様お帰り~」「○○入りま~す」といった掛け声は威勢がよく、明るくハキハキとしている。

こんな店がお台場にあったとは、知らなかった。系列店もいくつかあるらしいが、多摩地区には…絶対に進出しないだろうなぁ。


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