SSブログ

7.07 [主張-時事]

…と書くとあの惨事を想起される方が殆んどかと思いますが、
ここではあの惨事について書くつもりはありません。

あの惨事よりももっと身近なところで悲惨な出来事が同時に起きてしまったので、
そちらについての思いの方が強くなってしまったのです。

なんと、前神奈川県知事の岡崎氏が、一瞬にして妻子を失ってしまったのです。

妻子は海岸沿いを犬を連れて歩いていたところ、雷に打たれてしまったそうです。

これだけ不幸なことが、ドラマとかではあっても現実に起こるのだろうかと、はじめ
信じられませんでした。

運命とは酷なものだとつくづく感じました。人為的ミスならともかく、天災。
怒りのぶつけどころがない辛さは計り知れないほどだと思います。

よりによって7月7日・七夕の日に、妻子と夫を引き離すとは。
毎年七夕になるとこの惨事を思い出さずにはいられない…あまりに辛すぎる。

心からご冥福をお祈りするとともに、こういう突発的な惨事にはハッとさせられるものが
あります。
「何でもない日常」の大切さ、そして果敢なさを身に染みて感じる今日この頃です。

==============================================================
追記。きょうは二段構成で、ちょっと思ったことを。

神奈川県知事といえば…
今の知事、松沢しげふみ氏が今はやりのブログを開設されていて、水源税とか有害図書とか色々と取り組んでらっしゃるので、どんな心境をつづっているのかなぁと見てましたが…
コメント欄の崩壊ぶりに驚嘆しました。有害図書規制云々はやはり皆さん様々な見解をお持ちでしょうから、意見が割れるのもやむを得ないでしょうし、確かに知事のコメントというのはブログという表現現場の性格上「個人の見解」として映るのでそれへの非難もあるかと思います。
しかし、せっかく個人が意見を持ちそれを伝えたいと思うときに、何故攻撃的な表現になったり相手を蔑む態度になってしまうのか、残念でなりません。
以前もどこかで述べましたが、小生の見解として、コメントというものについては基本的に「建設的な議論を生み、個々が研鑽しあえる場になれば」という理想を持っていますから、ここのブログも全面開放してますし、同時に最近は理想からの距離を感じたりもしています。
「ネット上の世界は別の人格を持てる…」というのは有名な話です。普段会社では地味で存在感の希薄な人が実はネット上で素晴らしい写真を公開してその道の第一人者だったり、温和な性格の人が某掲示板では悪態をつきまくっていたり、「ネカマ」になって女の子の気を引いて実際会って騙して監禁して…という事件もありましたね。
小生もこの点は大変に理解をしているつもりです。自分自身が幼い頃より「スピーチよりも作文の方が得意だった」という性質を有していて、ゆえに「明日を拓く」もいつの間にやら3ヶ月続いてますし、長々とした文は無理矢理にひねり出したのではなく、大抵長くても10分で書き上げてしまっていますし(故に誤字脱字誤表現が多いのは反省点…)。

しかし、それならば何故にその「匿名性」「別人格性」を明るい方向に持っていけないのでしょうか。下手くそだなぁというか、むしろそこに人間の「性悪説」的な醜い部分がこれでもかというほど露呈しているのは大変に残念でなりません。
まして、前述の件では、書き手は神奈川県知事たる松沢成文氏です。自身の名を明かすとともに、日々最前線の場で取り組んで様々な人と様々な意見を交換し、県の発展を目指しての政治を行っている人が、文を綴っている。それに対して「不勉強」「もっとよく見ろ」という指摘は、確かにその通りであったとしても、もっと違う言い方ができないのかなぁと思います。
松沢氏のファンだからこう書いてるんじゃありません。この際松沢氏がどういう主義か、自分と近しいか真っ向対立するかは別として、彼は責任ある立場として、公人として、責務を負いつつ意見を述べています。それに対抗しようとするならば、やはり同じ土俵に立てとまでは言いませんが「自分はどこの誰なのか」「自分はこれまでどういう事をしてきたのか」「それゆえに自分はこう考えている。松沢はおかしいと思う。こうあるべきだ」と、ここまでできて初めて批判というのは成立するんじゃないでしょうか。
勿論そこはネット社会ですから、「じゃあ昨今騒がれてるようにネットは全部実名を出す方がいいのか」と言えばそれも疑問です。完全実名化により犯罪は抑止できても、その分ネット社会の可能性は大幅に消し去られてしまうんじゃないかと危惧しています。小生が言う「どこの誰なのか」というのは「自分はこんなブログを開いていて普段こういう事を述べている」程度でいいと思います。

言い方は悪いですが、「対案も出さないで批判するだけなら誰でもできる」という某都知事の言葉をそのまま引用したいと思います。

批判は力になる。それは言うまでもないことです。自分と違う見解を全部跳ね除けてシャットアウトしてあくまで邁進…これでは成長はありません。しかし、いわれのない批判は何も生まないし、悪口は批判でもなんでもありません。こうしたものが多数まとわりつくと、いくら多数であっても、むしろそれは相手の主張を助長させるだけではないでしょうか。「たいしたことない反論しかない。ってことは元の意見が正しいのかな」とか、あるいは「ボロクソに言われてかわいそう」とか…
微塵でも「建設的な議論をし各々が自己を研鑽できる場にしていきたい」という思いを持ち続ける限り、コメント欄は閉鎖しないつもりです。「匿名性」「別人格性」に希望を持てなくなった時、ブログの発展はないと信じています。


nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 5

Hino

トラックバックありがとうございます。本当にドラマのような悲劇ですね。まことに悲しく気の毒なニュースでした。
by Hino (2005-07-09 22:51) 

えいこう

こんばんは。
松沢しげふみ氏のブログ記事、「ゲームソフトの有害図書類指定を めぐって」も拝読し、それに対するコメントも幾つか読みました。 ゲームソフトの有害図書類指定に関して、個人的には疑問も残ると ころではありますが、ここでコメントしたいのはそれについてでは ありません。
俺さんのブログコメントに対する考え方に、同感するものです。私も自身のブログで、ごく簡単な短文ではありますが、同様な趣旨の事を書きました。
コメント欄は閉鎖しない。しかし同時に最近、コメントに対する返事がありません。それは理想からの距離を感じての、失望の表れなのでしょ うか。
by えいこう (2005-07-10 01:23) 

俺

毎度コメントありがとうございます。
そうですね、最近コメントに対してのお返事を怠っておりました…
それはおそらくウルトラマンの記事についてのことかと思いますが、あれは実は「もう少しいろんな反応が来てからまとめて書こう」と思いつつ、メンテナンスに挟まれたり自分の時間がなかったりとし、いつの間にか時間が過ぎてしまいました…
書こうと思ってることを書くのは容易にできるのですが、それへの反応をきちんと読んでそれに真っ向からきちんとお答えするというのは結構時間と頭を使うので、どうしてもすぐにできる時とできない時とがありまして…で、後から読み返して「ただの言い訳みたいだなぁ」と反省することもあり…
やはり趣味でやっているブログである以上、やり易い方を優先してしまうのが人間のサガ…でしょうか。失望ではありませんのでご安心ください。
by (2005-07-10 12:27) 

童謡瓦版管理者

俺さん
トラックバックとコメント、ありがとうございます。前神奈川県知事岡崎氏の奥様とお嬢様のこと、本当に悲しい出来事でした。
by 童謡瓦版管理者 (2005-07-10 17:51) 

えいこう

安心致しました。
by えいこう (2005-07-10 20:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。