ALWAYS 続・三丁目の夕日@東京国際映画祭・渋谷Bunkamura [映画]
今年も行ってきました。東京国際映画祭。
今回も3作品を鑑賞してきたが、2作目はこれ。
ALWAYS 続・三丁目の夕日
監督・脚本・VFX:山崎貴
Cast: 吉岡秀隆/小雪/堤真一/薬師丸ひろ子
大ヒットした前作から2年。
続編がまもなく公開されるのを前に、特別上映。
いやぁ、文化村初めて行きましたけど、渋谷にこんな広い劇場があったんですね。
上映に使用されたのはオーチャードホールというところ。まずその広さに驚き、その次に
チケットが手に入ったのは運が良かったからだと思い込んでいたのに、結構
大勢入るとこだったんだなぁというがっかり感が。ま、いいでしょう。
さて、今回は続編ということで、前回から少し時を経て、鈴木家に親戚の子が預けられる
という所から物語が始まる。
なんといっても今回もまず思ったのは、子役がかわいい。淳之介も、一平も、そして
今回新たに登場する女の子も、いい演技をしている。
もちろん吉岡クンや堤真一もいいのだが、なんといっても子どもたちあってのこの映画だろう。
そして、ストーリーとしては、前回が<陽>の部分にスポットを浴びせていたとすると、
今回は<陰>の部分がきちんと描かれていたのは注目に値する。
変わりゆく時代をとらえ、大衆の心をとらえ、庶民の日常から時代を描こうとする作品は
たとえフィクションであっても歴史教科書以上の価値を有するものである。
ただし、「金」と「そうではない大事なもの」という対比とストーリー展開は安易で
単純化しすぎているように思った。きっとホリエモンとかはこういうの嫌いだろうなぁ。
ただし、最後は泣ける。そして、初めから終わりまで、笑える。
とにかく細部に亘るまで笑いがちりばめられ、また前作を見ている人にとっては
「あぁ、これあのシーンの…」と思い出し笑いができる仕掛けもちりばめられている。
なんだかんだ言っても、これで良かったんだなぁという確認、ノスタルジーと、
そこから今に至るまでの歴史の確認、言ってしまえば「反省」、
それが出来た時にこの映画が単なる「懐古」でない意味を持つように思う。
<追記>
そうそう、一つ印象的だったシーンを思い出した。
それは、一平君がお使い帰りに、洗濯中の淳之介君を見かけて、
「デリカシーって、知ってる?」と聞くシーン。
(↑これくらいはいいでしょう。今日も日テレの番宣で流れてたし。
これ以上のネタバレはしてませんのでご安心を。)
一平君は、大人のでっかい自転車を、よいしょっとその小柄な体で一生懸命止めていた。
小柄といっても、小学生だからみんなそのくらいの体系だ。
つまり、「子ども用の自転車」なんてものはなかったのだ。
大人の自転車を背伸びして乗っていたのだ。
今は子ども用の安全調理器具セットが販売され、公園の遊具が「危ない」と撤去される時代。
あの頃は、みんなカッターで鉛筆を削っていた。
あの頃…生まれてないが、懐かしく感慨をもってその自転車を私は見ていた。
早速ご高覧いただきniceもありがとうございます。一つ、書き忘れてたこと、最後に追加しました。
by 俺 (2007-10-28 23:23)