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少子化問題を考える [主張-時事]

少子化問題をしばらく考えてみたい。
どっかの馬鹿が「東京は人が溢れてるから少しは減っていいんじゃないか」と言っていたが、そんな次元の問題ではないし、仮に少子化が進んでも東京の一極集中が緩和されることはない。これは断言しておく。予言は外れるがこれは予言以前に、良識のある人なら誰もが自明と思うことである。それを分からない能無しをテレビはコメンテーターに使ってはいけない。

さて、まず一つ目のアプローチとしては、国家として見た場合だ。「わが国は」という主語を
使った場合の視点である。

基本的に国家の三大要素の一つであるから、国民(人口)の確保は国家にとって欠かせないものである。

某都知事が昨年訪米した際、面白い話(=過激な暴論)をしていた。
「中国は脅威である。今のこの世界情勢でアメリカと中国が戦争をやったら、間違いなくアメリカは負ける。何故なら、アメリカは変に生命の尊厳だとか何だとかがあって立ち向かえないが、中国は下等な倫理もクソもない国家だから、何万人か国民が死んでも平気で攻めてくるだろう。だからアメリカは負ける」と。まぁすんばらしい論理であるが、案外的を得ているかもしれない。
そして知事はこう付け加えた。「だから脅威たる中国を封じ込めなくてはならないのだが、力で制するのは無理だから、経済的に封じ込めていかなければならない」と。

キー局ではあまり報道されていなかったからご存知の方も少ないと思うが、おおよそこのような発言をしていた。
事実、人口の数が最終的にモノを言うというのは一つの見方としてある。確かに戦争をやって同じ数の人間が死んだとしても、アメリカにとって国民の30%である数は中国にとっては10%に満たない…なんていうわけだ。或いは、日本国民が一斉にアメリカへ移住し、現地人と結婚したらどうなるだろうか。アメリカ国民の4分の1はジャパニーズになる。これがアメリカではなくモルドバだったら…完全にモルドバは日本に吸収される。

あくまで極論だが、しかしここは押さえておきたい。
必ずしも戦時に限らず、人口の大小がそのまま国力の比になることはあるわけで、
その観点からすると国民が年々減っていくというのは危うきことなのである。


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コメント 5

とと

確か,イスラエルがガザの入植地から撤退を決めた理由もそれでしたよね.イスラエル人の出生率はあまり高くないのに,パレスチナ人は出生率が高くて,将来の人口比を計算すると,イスラエル人のほうが少なくなっちゃうからだって聞いたことがあります.

私も数は力だと思っているので,人口と国力は関係があると思います.なので,日本人が減って労働力が減ったら外国の労働力を入れればいいという簡単な気持ちには,なかなかなれないんですよね~.
by とと (2006-01-14 23:43) 

BAKU

たしかに人口減少は日本の国力がどうこうという観点から見て忌忌しき問題である。この点に異論はない。
もう一つ大きな視点から見てみるとどうだろうか。先進国はどこも出生率が低く、いずれ人口減に陥るといえるだろう。アメリカは移民の受け入れがすさまじいから、人口は減らないらしいが・・・。日本は人口減少一番乗りである。日本の「数的国力」は落ちたとしても、さまざまな先進的な政策(人口安定政策とか)をすることによって日本はどうにか国際的な地位を保っていけないだろうか?僕はアメリカ的数の論理より、北欧的な福祉の論理の台頭こそ人類の発展に繋がる思う。
発展途上国や、後発発展途上国はアメリカ的社会になりたがるだろうか?一昔前の情報統制が簡単な時代なら経済的に豊かなら、国民は豊かである。という考え方もありえただろうが、これからもっと個人の発信ができる時代になっていくのである。国民の豊かさこそ一番と訴える人が増え、そこに歴史的、学者的うらづけができてきた場合、多くの国々は北欧的な国家を目指すようになる。
こういう空論もどうですか?経済的なことで人口を見すぎると、人類の発展的にはどうなってしまうのでしょうか?
それに世界の人口は増え続けていますし、僕の持論なのですが。「人口が安定しない限り、資本主義の安定はないですよね。」
格差拡大の中、修正資本主義的、はたまた、共産主義的なことも復興してきていますしね。
一つ確かなのは人口が減るのは、国力がなくなるから駄目だ。という考え方でいけないということでしょう。
by BAKU (2006-01-15 01:14) 

俺

コメントありがとうございます。お返事はこちらの記事↓
http://blog.so-net.ne.jp/metro/2006-01-15
を以って替えさせていただきます。

皆様、まだまだ小生程度の考えてることは少子化問題の現状・打開の全てではありませんので、お気づきの点は是非ご意見いただければ幸いです。
by (2006-01-15 11:34) 

m_kikuchi

国力では無く、私たち一人一人が如何に精神的にも肉体的にも、豊かに日々の生活を送っているかでしょうね。国力はその結果付いてくるものでしょうね。人口が減るのはアンバランスが問題なのであって、ある程度減るのはやむを得ないですね。ちなみにアメリカは数十年で一億の人口が増加したそうです。
by m_kikuchi (2006-01-20 11:02) 

俺

コメントありがとうございます。人々の心の面もあるでしょうし、国力はその結果としてもありつつ、他の面でもあるかもしれません。誰のいつの価値基準判断なのか。結局流動的で、いつの間にかとんでもないことになっていたり、いつの間にか解決していたり…
いつの間にやら解決している問題なのかもしれませんね。先は読めない。
by (2006-01-25 01:34) 

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