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浜田省吾/I am a father 【きょうの一曲】 [音楽]

★I am a father
  浜田省吾
  2005/06/08 発売

実を言うと浜田省吾の曲を最初から最後までじっくり聞いたのはこれが生まれて初めてである。
しかもそれがつい先週だ。

暑ちぃ~だりぃ~東京36℃ありえねぇ~~と思いながらtvkの音楽缶を見ていたら、浜田省吾の新曲ということで流れ始めた。
これといって意識せず見ていたら、PVが一つのストーリーを持っていて、ついつい身を乗り出して、最終的には曲に心動かされ歌詞の字幕を見つつ映像を見つつ、あっという間の数分間であった。

(こういうのは「ネタバレ」って言うんでしょうか…自分の目で見たい方は読まない方がいいかも。)
(でも、ハマショーのPVを頭から終わりまで見る機会なんてそうないですよねぇ……)

PVの内容は、歌詞の通り「働く父親、かつては少年だった、そんな少年心を取り戻す」という展開で進められていく。
きょうは日曜日。訳あって妻子と離れて暮らす父(時任三郎)の元へ、息子達2人が電車に乗ってはるばる会いに行く。おそらく単身赴任ではなく離婚だろう。「パパの家までの行き方」のメモを片手に、お弁当を作ってもらって息子達は送り出される。「野球をしよう」と約束したのか、2人ともユニフォーム姿だ。
(このあたりはPVを最後まで見て初めて事情が分かる。)
一方その頃、父・時任の元へ一本の電話が。勤める土木関係職場でトラブル発生。同僚が丸太をトラックで運搬中に事故に遭う。横転して丸太を落としてしまい、納入先に届けられない。そこで責任者の時任が取引先に急行し、謝罪する。

頭を下げる時任に、冷たく接する取引先。一方その頃、子ども達は慣れない田舎の電車に苦戦しつつ、駅員さんの案内もあって、何とか父の家に到着。
しかし、玄関のドアは開かない。父は出てこない。父はその頃取引先で頭を下げているのだ。 そうとは知らず子ども達は、約束の野球をしようと近くの球場へ走っていく。「もしかしたら、父ちゃんが球場で待ってるかもしれない…」

そして時任、やっとのことで取引先から開放。肩を落として「あぁ、子ども達との約束を果たせなかった…」とうつむき歩く。ふと、気付けば球場に来ていた。
そういや、俺も昔は無邪気に野球に興じる子どもだったなぁ…いつからこんな弱々しい頭を下げてばかりいる大人になっちまったんだろう…
そう思ったかどうかは知らねど、気付けば時任はマウンドに立っている。そして、一人振りかぶって、投げて…一人野球を始める。もちろん「ふり」だ。見えないバットを振って、見えない球を追いかけて、スライディングして……

そして、球場に着いた子ども達が、それを見る。「父さん……」
父の元へ駆け寄る二人の息子達。背後から走ってくる自分の子ども達に気付いた時任。再開を喜び、抱き合う。そして、3人で「ふり」の野球を始める…

あたりはもう日が沈んでいる。粋な計らいで、球場のオッサンがバックスクリーンの照明を付けてくれた。夢中で走る親子3人。2人の幼い子ども達と、そして父も…童心に返り、無邪気な笑いを振りまく……。



という感じですが、いかがでしょうか。

歌詞もストーリーとは異なるが、テーマとしてはシンクロしていて、
なかなか味わい深い作品である。勿論旋律も素晴らしく、これは是非ともオススメの一曲だ。
そしてまた、時任三郎がまたいい味を出している。

「父の日のプレゼントにこの曲を…」なんて書いてらっしゃるプレビューを幾つか見受けたが、それもいいかもしれない。
来年の父の日に是非。

I am a father

I am a father

  • アーティスト: 浜田省吾, 星勝
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/06/08
  • メディア: CD





疲れたどり着いた家
窓の明かりまるでダイヤモンド
I am a father


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