★ことば047「やっぱり…KY」 [ことばトレンド最前線]
★シリーズ 【ことばトレンド最前線】 vol.047 2007.11.25
「やっぱり…KY」
舛添厚労相が「消えた年金」の完全照合が不可能なものもあると発言したことに対し、公約違反、無責任といった声があちこちから聞かれる。
その中でも気になったのは、夕刊紙的視点からの「やっぱりダメだった」という発言である。これは看過しがたい。
やっぱりという言葉には、「初めから期待してなかった」「予想通り失敗した」という意味が含まれる。どの位置に立つとこうした発言ができるか、考えたがよい。間接民主主義の形態を取る国家に生命と財産を託している一国民の発言としては、実に間抜けで平和ボケだ。
託した以上、オブザーブは必要だが評論家であってはいけない。「やっぱり…あいつはいつかこういう事をすると思ってました」ととぼけた宅間の父と同次元である。
期待をしていないのなら、代行者を変えよ。動かないのは、信任と同義。よって、その後の不平不満は我が身を省みよ。それを空気のせいにする。だから、厚顔官僚と放蕩議員が蔓延るのだ。
(400文字)
政治ネタはもう飽きてきたのでやめようと思ったのですが、昨日の毎日新聞に岩見氏がとてもいいコラムを書いていたので、ついつい対抗意識が芽生えてしまいました。
対抗なんて言うと生意気ですが、表現の現場はそういう勘違いと高望みが高い視座を獲得し身の程を鳥瞰し自己研鑽できるのだと思います。だから、大大大先輩に「対抗」してみました。というか、あの額賀発言は取り上げようと思ってたんですよ。後出しじゃんけんみたいで嫌ですが。やられたなぁと。
by 俺 (2007-11-25 01:49)