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★ことば045「トリビュート」 [ことばトレンド最前線]

★シリーズ 【ことばトレンド最前線】 vol.045 2007.11.23
「トリビュート」

音楽界で「トリビュートアルバム」というのが最近流行っている。一昔前は「リスペクト」と言っていたし、その前は空前のカバーブームだった。
本来の意味は、尊敬、称賛、賛辞などの意識および表現がrespectであり、tributeになると、その意志を実際に態度で示すということで、貢献、貢物などの意味を持ち、発展して配当とか年貢、納税という意味さえある。
ここでいう「トリビュートアルバム」とは、偉大な音楽家を敬愛してやまない後進達が彼の楽曲を再演することその功績を称えようという試みのようで、カバーとも違う意味を持つようだ。
先日、奥田民生カバーとユニコーントリビュートという2組のアルバムが出た。どちらも若手が名曲を歌っている点で同じ内容だが、表現が異なる。後者は今はなき伝説のバンドだからか。ならば「メモリアル」になると思うのだが。明確な区別をせず「かっこいいから」と使う曖昧さ。尊敬すべき和製英語ってか。


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okko

tributeは大袈裟すぎる。多くはすでにこの世にない、が前提だと思います。
ところで、あらゆるジャンルの歌手を、「アーティスト」と呼ぶのも、違和感を感じます。
日本人が横文字ことばを、いとも簡単に使うのは、主に音感がいいからで、中国語では意味がはっきり伝わらない限りは拒否反応がある、最近読んだ、故米原万里さんの著書でまなびました。カッコ付けじゃないんですね、言葉は。
by okko (2007-11-23 11:13) 

俺

そうですよね。散々蹴散らしておいて、その次の記事でトリビュートアルバムに浮かれているという。しかもユニコーンの紹介をしたいのにユニコーンを知らない人には全く馴染めない文になっているという。嗚呼、究極の自己満足。 この真面目な記事がマニアックな音楽記事への壮大な「前フリ」だったとは…。
by (2007-11-25 01:53) 

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