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★ことば031「バキューム」 [ことばトレンド最前線]

★シリーズ 【ことばトレンド最前線】 vol.031 2007.11.9
「バキューム」

バキュームと聞くと、ついつい「ボットン便所」を連想してしまう。ゆえに、掃除機の名称にこの単語が付いてると、何だか汚らしいイメージを持ってしまうのだ。
しかし、バキュームという単語自体、全く不潔な意味を持っているわけではない。そもそもバキュームとは汲み取るのでも溜めとくのでもなく、真空という意味なのだ。そして、そこから多くの日本人が連想する「バキュームカー」という単語は和製英語で、真空ポンプで液体を吸入して運ぶ車という意味なのだそうだ。まったく言葉に対する勝手な印象付けというのは恐ろしい。
これはしかし、音楽を聴いて特定の場面を想起するのと同じで、記憶に染み付いてしまったのだから仕方がない。
「お水はセルフサービス」と書いてあると、つい「サービス」という単語が目に入ってしまい、不快感が和らぐ。「各自でお取りください」と書いてあるのと同じなのに。一度頭をバキューム状態にしなければならないのかな。


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okko

和製外来語を、実際にある言葉だと勘違いして、外国旅行でつかってみても全く通じなかったという、笑い話・・・急に思いつかないけど・・・沢山ありますね。
らしき言葉を創作することにかけたは、日本人は天才だと思います。それをもって、国際化というなかれ、です。
by okko (2007-11-09 14:49) 

俺

意外と日本語だったり、逆に日本語だと思ったらポルトガル語が原点だったり…複雑怪奇です。オープンカーなんてアメリカには存在しないし。(あ、言葉が存在しない、という意味です。一応。convertible car とか言うそうな)
日本人のこの点での天才さは、あの「斉藤寝具店」に全て表れてるかなぁと思ったりします。ところで「国際化」。これもいかがわしい言葉ですね。国際化=英語を話すことという神話が未だに残ってるし。
by (2007-11-12 00:54) 

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