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広告表示 [主張-時事]

so-netブログを使っていない人にとってはどうでもいいことで恐縮だが、
留守にしていた間に大騒ぎとなっていたあの問題について、思うところを述べたい。

広告表示の問題がかつてない勢いで論議を呼んでいたようで、すっかり
乗り遅れてしまった感がある。
どうでもいいので早々結論を一言だけ述べさせていただくが、
「広告を一切載せない」ということほど
企業のイメージアップにつながる広告活動はないのでは?
と思う。

小生も60人のトップに立って仕事をしていた経験があるので
グループだのMLだの、ヤフーやGMOなどが提供しているフリーのツールは
よく使っていたが、やはりこういう企業達に共通して言えるのは、
IT業界のくせして頭は旧式だなぁということだ。
無料で使えるということは本来タダでサービスを受けられるのだから、
それだけで感謝しなければいけないことなのだろうが、各社が競って
どこも無料でやってしまうようになると、もはや無料であることは当たり前と
なるわけである。そうなると、今度は内容面、品質で勝負しなければいけないわけで、
そこで最大の障壁となるのは、やはり広告であろう。
本来、無料で運営するためには、企業は慈善事業ではないから、どこかお金を
出してくれるスポンサーを獲得して、その分利用者にコマーシャルを見せるのだ、
という、これは全く理に適ったことで、本来は当たり前の理屈だ。
しかし、全ての同種企業が無料で運営しているとしたら、話は変わってくるだろう。
「邪魔な広告が入っていて使いづらいけど、でも月々お金を払ってまでは使いたくない
から、無料でやっている方の企業を選択する」、これなら利用者も何ら疑問を持つことなく
無料企業を使える。しかし、無料の企業しかないとしたら…

もっとも、so-netブログに関しては、so-netとプロバイダー契約をしているから
使っているのだという人も多いだろうから、ホットメールやGMOのfree MLとは
話は違ってくるかもしれない。
どの道今回so-netが導入した広告について多くの非難の声があがったことには
何ら疑う余地はないように思える。

狡いことをやってちまちま稼ぐ時代は終わった。これは先日述べたテレビ業界にも言えることだし、
再建に挑むダイエーはじめ小売の業界にも言えることだろうし、商売をやっていく上で
やはりどれだけ専門知識を多用しようと人間心理を利用しようと、最終的に行き着く先は
やはり「お客側の視点に立つこと」に尽きるだろう。
決して精神論でもきれいごとでもなく、客の満足なしに商売を成功させることは不可能
であるように思う。
「お客様は神様」、そういう基本がどうやらITの世界には欠けているようだ。


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コメント 5

俺

あ、書き忘れました…

決してフォロー(中和)する意図はありませんが、IT業界の逆に進んでいるなぁと思えることは、簡単な手順で迅速に改善が出来るということでしょうかね。so-netブログの広告表示については、結果的に多くの利用者からのクレームを受けてすぐさま一時休止したわけですが、これは他の業界よりも進んでいるように思います。
ただ、これまたIT業界の悪口になってしまいますが、その「迅速さ」は逆に「知らないうちに勝手に広告が取り付けられてた」なんていうことにもつながってしまうわけで、ヤフーグループもいつの間にかヤフーIDを作らないと入会できなくなったし、結構いい加減だなぁと思います。
by (2005-09-12 23:57) 

えいこう

こんばんは。
広告表示、大問題でした。
so-netとしては、些細な事だから、簡単に了解を得られると高を括っていた。ところが猛反発を食らって、慌てて休止せざるを得なかった。そんなところでしょうか。
考え方は人それぞれですから、勝手に広告を表示されるのがいやな人も当然いて、今回それが多数だったわけです。
ただ私としては、広告表示自体は些細な事と、個人的には思っております。
それについて単純に考えた記事を、トラックバックさせて頂きます。
by えいこう (2005-09-14 01:36) 

俺

おっしゃるとおり、考え方は人それぞれ。「これだ」という正解はないでしょうし、ただ単に多数決で多くの人が望んでいるものを採用すればいいかと言えば、それも違うでしょうね。

確かに些細なことだとは思います。場所の問題というのもあるでしょうし、それを気にしない人にとってはそこまでの大問題ではないと思います。小生自身もどうしても嫌だという拒絶感は持っていません。
ただ、広告の内容が明らかに本編のレベルを下げてしまうのは、やはり抵抗があります。子ども番組にサラ金のCMが付いていたらそれはやはり違和感を持ちますし、ここのブログに「ホウケイ手術の云々…」なんて広告を付けられたら、それはやはりいい気はしないのです。
by (2005-09-15 02:01) 

泉河潤一

最終的に行き着く先は
やはり「お客側の視点に立つこと」に尽きるというのは、そのとおりだと思いますね。
by 泉河潤一 (2005-10-21 19:43) 

俺

コメントありがとうございます。これは本来言うまでもないことだと思うんですがねぇ。ダイエー会長の林さんを見ていただければ一目瞭然、決してただのきれいごとでも旧式な発想でもないと思うのですが。
by (2005-10-22 15:12) 

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