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★ことば256「拳骨」 [ことばトレンド最前線]

★シリーズ 【ことばトレンド最前線】 vol.256 2008.6.21
「拳骨」

げんこつという言葉は知っていたが、もう二十年近くも記憶の外にあった。今改めて「げんこつ」と打って「拳骨」という漢字に変換されて、その言葉の意味を知った。げんこつよりもとんこつの方が最近はお世話になっている。
…と冗談の一つも言いたくなるほど、宮崎県知事の発言には拍子抜けしてしまう。この「げんこつ」という言葉に「条例」を付け足すと、何ともミスマッチな雰囲気だ。横領する官僚と仕事をしない大阪府職員に適用する条例なのかと思ったが、違うらしい。要は、モンスターペアレント対策で教師の仕事をしやすくするという、言ってしまえば思い付きの朝令暮改政治だ。こんなもの、目くじらを立てる価値もないし、といって賛成している人間にも底の浅さを見出す。
目的の喪失だ。そして、手段が目的化されている。教育現場に「管理」という言葉は馴染まないし、「成果」を追求する親は親ではなくただのトバク師だ。これ以上、言うべきことはない。

(400文字)
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okko

このニュースは、内容をよく知りません。
言うこときかない子には、拳骨の1つや2つ、昔は親も常識でした。コツンとやるだけでも、拳骨ですからね、極端なんですよ、意味の取り方が。
拳骨煎餅ってありますけど、歯が立たない!
by okko (2008-06-21 10:26) 

ゆき

>目的の喪失
法律が複雑化するのも、突拍子もない条例も、意味の分からないルールも、目的の喪失によるものが多いと思います。

by ゆき (2008-06-21 10:33) 

俺

拳骨のとり方…確かにそうですね。怪我をさせるのもコツンとやるのも同じ「暴力」に括られていることに問題がありますよね。煎餅のように固い意志と味のある先生が必要だ!ということを先に考えなければならないのかと思ったりします。
そこを考えずに「条例を作れば現場は変わる」という発想にこそ、喝!本当に、目的の喪失によるものが大きいですね。
by (2008-06-23 15:47) 

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