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★ことば232「生真面目」 [ことばトレンド最前線]

★シリーズ 【ことばトレンド最前線】 vol.232 2008.5.28
「生真面目」

思いつめた人に対してはその人のいなくなった後でよく「あの人は真面目すぎたのだ」と言われる。自殺した人間に同情しても詮無いが、しかしこれでは死んでも死にきれないだろうと哀れに思う。言われたところでどうすることもできない他者からの評価ほど辛いものはない。「真面目すぎる」人であれば尚のことそうだ。なぜ、何でも人は思ったことを口にしたがるのだろう。
切り替えができないとか、肩の力を抜けとか。言葉で言ってどうにかなるならそれ以前に本人が自己暗示してるわい、という…。
多分、気を逸らすくらいピンボケな道化師がいたら良かったのではないかと思う。特に思いつめる時は視野狭窄になりやすい。後で色んな人の笑顔や温かい言葉を思い出して冷静さを取り戻すのだが、内に内に考え詰めると、それらを見失ってしまうのだ。
そんな時こそ、外野の野次。「外野」であることが大事なのだ。身内とか近しい人でなく、決して負担にならない形で。

(398文字)
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okko

しかし、なにも言われないのもつらい、傍観者に徹するのも難しいような気がします。なんて言えばいいのでしょうね~。

by okko (2008-05-28 15:57) 

あんどっち

私は「真面目すぎる」・「考えすぎ」・・・など言われてきましたが、逆に「自分のことしか考えてない」・「周りの人に甘えすぎだ」など沢山の非難を受けました。
結局、全くの外野でも非難する人はいます。
「外野」は「外野」でも、冷静に判断できる「外野」の人ではないと、難しいと思います。私にとってそれは、「カウンセラー」であったのですが。
本人にとって、信頼できる「外野」じゃないと難しいのかなぁ、と自分の経験から感じました。
by あんどっち (2008-05-31 00:23) 

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