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アリア@東京国際映画祭・六本木 [映画]

今年も行ってきました。東京国際映画祭。
今回も3作品を鑑賞してきたが、最後、3作目はこれ。

アリア ARIA
監督・脚本・音楽:坪川拓史
Cast: 塩野谷正幸/高橋マリ子/片岡正二郎/小松政夫/四谷シモン



こちらのページで予告編の映像見れます。

さて、昨年に引き続き坪川監督の作品を観てきました。
実はこの前吉祥寺でのくもカルライブに足を運んできたのですが、
その時確か予告編を流していたと思うんです。微かな記憶では。
なんかパソコンがなかなか起動しないとかなんとか…って、あれは写真か。
ま、その辺はどうでもいいんですが。

で、うまい具合忘れていたので、ゼロの状態で最初から最後まで見れました。

今回はピアノと海が主人公のような映画。あまりにも、美しい、美しい映画。
ただ、それだけでいい。そんな映画であった。

役者それぞれもいい味を出しているし、ピアノを調律する場面が何度か出てくるのも
趣きがある。そして、人形…。

ストーリーを追って楽しんでく映画でもないと思うので、
前半襲ってくる眠気も、正直に受け止めて良いのだと思う。
クラシックの鑑賞でも心地よい眠気はマナー上許されていることだし。
ただ、後半は出来ることなら一秒たりとも目を閉じることなく、
その迫り来る海の風を受けとめていただきたい。

海の轟音…とは言わないのかな、何というか、全てが洗い流されてしまう
洗車機の中を通る感覚。心を無にして、また詰め込んでいく。
監督も言っていたが、砂浜は海と陸との狭間の地。
きっと、人はそこに確認しに来るのだと思う。
「自分探し」ってわけではなく、ただ、確認を。
全てを洗い流し、そしてそこからまた歩き始める。
歩いていく足跡は、いずれ波が消し去り、まっさらにしてくれる。
確認作業。原点。きっと、調律に似ているのだと思う。

個人的感想はこのくらいで。
あとは、ご興味を持たれた方は是非劇場で…って、例によってこれまた
日本での上映が未定なんだそうだが。ミニシアターとかでやってくれないかなぁ。

そして、冒頭の挨拶と最後のティーチインはこれまた例によって、
溢れんばかりの監督の人柄が会場を温めていた。


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