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真木栗ノ穴 @東京国際映画祭・六本木 [映画]

今年も行ってきました。東京国際映画祭。
今回も3作品を鑑賞してきたが、まずはじめはこれ。

真木栗ノ穴 Peeping Tom
監督:深川栄洋
Cast 西島秀俊/粟田麗/木下あゆ美


2年前、初めて東京国際映画祭の参加作品を観に行った時、
この監督の『狼少女』という作品に出会った。
まだ30代前半の、新進気鋭のホープ。この監督にしても昨年の坪川監督にしても、
とにかく、人柄の良さが全面ににじみ出てるお方。
現場での本気の表情も一度拝見してみたいが、漠然と想像できる。

さて、今回も前回のような世界観を期待していたが、やはり素晴らしい作品であった。

主役の西島さん(だったかな)が冒頭に語っていたが、「湿度のある映像」
というのがこの作品の見所であるように思う。
舞台は鎌倉のボロアパート、そして切り通しや定食屋なども出てくるのだが、
なるほど、確かに、ホラーモノにありがちな、いたずらな「オーバーアクション」
とか音響とか色調とかはないが、撮り方一つでここまで「背筋の寒さ」を
演出できるのだな、と思った。
そして何と言っても、「穴」。覗く先で起きていることが、とても
魅力的なように感じてしまう、人の心理。
そこに引き込まれる怖さも、見事に描いている。

個人的には、二人が花火を見て語るシーンが象徴的だなぁと思った。
花火と、灯篭。ここから哲学的に入り込んでいくのかと期待したら、
後半は「次々に襲われ」「恐怖にも襲われ」の連続で、そのまま
終わってしまったので、そこのところはちょっと残念。

前作のような子どもが描かれている作品を期待していたが、
これはこれで、ありかな、とも思う。
R-18を目指していながらならなかった、という。
ま、あまり微細に書きすぎてもいけないので、ね。
来年春の公開だそうなので、興味の沸いた方は是非。

※ちなみに昨年・一昨年観に行った作品
待合室
美式天然
アジアンタムブルー
狼少女
そうかもしれない

全部「日本映画、ある視点部門」です。邦楽好きなもので。
上映前には情報を極力入れずに観に行ってます。純粋に映画の世界に入れると思うので。
あとは日程的な都合とチケットの取れる取れないもありますけど。
アジアンタム…以外は全部いい作品でした。殆んどDVDになってないのでもう一度見れないのが
残念でなりませんが。美式…に至っては未だ劇場公開されてないし。


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mami

おはようございます。
「東京国際映画祭」に行かれただなんて、羨ましい限りです。
おばちゃまも映画は好きなのですが・・・(笑)
お越しいただきnice!を、ありがとうございました。m(_ _)m
by mami (2007-10-22 05:48) 

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