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まつしや ああまつしまや まつしまや 【南東北紀行・最終章】 [紀行]

長々とダラダラと書き連ねてまいりました南東北紀行ですが、ようやくこれが最後の記事となりそうです。

東京→宇都宮
宇都宮→黒磯→郡山→猪苗代湖
猪苗代湖→郡山→福島→仙台→塩釜→仙台
利府→仙台→愛子→山寺
山寺→山形→阿部義晴

…という感じでこの2日間を書いてまいりましたが、最終日は
「山寺に行く」
「阿部義晴40祭」
という2つの目的を既に達成していたので、あとはひたすらぐるりと周遊するのみであります。

まず、朝6時にホテルをチェックアウトし山形駅へ。
そこから、「フルーツライン左沢線」なるローカル線に乗る。

非電化のディーゼル線が走るローカルな路線ということなので興味があったが、
さらにガイドブックを見るとあの映画「スウィングガールズ」のロケに使われた路線らしい。
ということで、興味津々で乗り込む。

早朝なので人も少ないだろうと思ったが、良く考えたら今日は月曜。
通学の高校生が大量に乗り込んでいて、非常ににぎやかな車内だ。
そして、残念ながらこの電車の座席がロングシート。
つまり、新幹線や特急と違って普通の通勤車両のような座席なので、
外の景色が見にくい。その上、車内は高校生のラッシュ。
完全に景観はシャットアウトされた。
仕方がないので奥の細道の文庫をめくりながら車内を駆け巡る声に
耳をすませる。 すると、東北弁がちらほらと聞こえてくる。
といってもあのスウィングガールズの主人公達ほどではなく、
殆んど標準語に近い。若干イントネーションの違いが語尾に聞こえる程度だった。
そのつもりはなかったが、よく考えたらこの3日間で殆んど東北弁に触れる機会が
なかった。もっと見知らぬ人ともコミュニケーションをとっていかなきゃなぁ。

そうこうしているうちに終点。
本数も少ないことだし、今乗った電車にまた乗って、折り返す。
今度は景色がよく見えた。でも、意外と住宅が多く、スウィングガールズで出てきた
場所がどこだったか(寝過ごして隣の駅で降りて…のくだりなど)分からなかった。

さて、ここから次は北へ行こう。
…と思って時刻表を見てびっくり!新庄方面の電車が2時間も来ない。
なんとひどいダイヤだ。仕方がないので山形の駅前で朝食をとることに。
でも、これといって店がなく、ミスドへ入る…。わざわざ異郷の地でミスドに入るの
もなぁと思ったが、他にないのだから仕方ない。

そして、あまりにも来ないのでイライラしていたが、よく見たら新幹線があることに気づく。
ここで新幹線に乗ると、それ以降の電車も全て1時間早いものに乗れて、
午後の行動時間が増える。これは行くしかない!
出発まで5分。あわてて緑の窓口で特急券のみを買って、東京から来た
山形新幹線・つばさに飛び乗る。
わざわざ山形から新庄まで新幹線で行く人もいないだろうが、
鈍行が2時間も来ないのだから仕方がない。

…というわけで新庄に着き、そこで陸羽東線に乗って、東へ。
これまた「湯けむりライン」と愛称がつくローカル線。
後から知ったが絶景づくしの路線だそうだ。殆んど気づかなかったが…
やっぱりこの辺は紅葉シーズンが一番良さそうだ。

で、小牛田について…
ここまで淡々と書き連ねてますが、写真撮ってないのです…すみません。

で、

↑これは小牛田の風景。よーく見ると……(以下略)

小牛田は、駅前に並ぶタクシーが古くてびっくりした。今東京では
全然見かけなくなってしまった、1990年代前半に隆盛した型の車が
多く見かけられた。

そして、小牛田から東北本線で南下。
遂に、あの「日本三大絶景」に到着!


意外と「がっかり」な感じであった。曇ってたからだろうか。
そして、観光バスの駐車場の近くの飲食店はまぁひどい。
客を見つけるなりこれでもか!と勧誘。
腹も減っていたし刺身が食べたかったのだが、おばちゃんの醜い勧誘に
幻滅し、敢えて素通り…

しかし、これが失敗だった。その後松島の駅まで戻る道中に、店が全然ない。
そして、駅前も壊滅的状態…仙石線の方の駅はちょっとはましなのかしら。


駅前に昔からずっとあったような定食屋を発見。おばあちゃんが一人で切り盛りしている
という感じだったが、入ってみることに。
ハモとイクラの定食を頼んだ。味はまぁまぁ。でも、味に温かみがあった。
15時頃入ったので、客はなし。おばあちゃんも最初テーブルでココア(?)を飲みながら
帳簿をつけていた。邪魔してしまい申し訳ない気もしたが、電車が来るまで時間もあったし、
腹も減っていたし、不意打ちの客としてご馳走になることに…

店を見渡すと、ボトルキープの焼酎瓶がたくさんあった。きっと、夜は地元の人たちが
集まって繁盛しているのだろう。

そして、松島始発の仙台行きに乗って、またしても仙台に帰ってくる。
そして、仙台から常磐線でいわきへ。
いわきからはさすがに時間がもったいないので特急を使うことに。
「スーパーひたち」で上野まで。

それにしてもこの「スーパーひたち」の落ちぶれ度は半端ないものがあった。
月曜夜の上野方面だから当たり前なのかもしれないが、客が少ない。
殆んど乗ってない。
で、殆んど乗ってないくせに、見栄を張って7両中5両が指定席。
これだけガラ空きなのに指定を取る人なんているはずもなく。
で、残り2両の自由席は1両が喫煙車。よって、禁煙車も1両。
なので、この1両だけの自由席禁煙車に人が集中していて、
それでもまぁこの車両の乗車率は4割程度だろうか…。

で、道中3回も車両が停電した。いきなり照明が消える…大丈夫か?

まぁでも懐かしさのある車体ではあったが。

そんなこんなで22時に上野到着。帰宅。以上。
色々と得るものはたくさんあった。今までさんざん
茨城栃木群馬を「南東北」と蔑称してきた。よって福島宮城山形は
「よその国」であり、秋田青森岩手は「よその星」だったのだが、
この本当の南東北がぐっと近づいた気がした。
やっぱり秋や冬も見てみたい。もう一度行こうかな…


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コメント 3

松島・・・懐かしいです。
元彼が松島の中のある、一つの島に実家があって、遊びにいったんですよね。
なーんにもないところだったけど、それが新鮮だった、いい思い出です。
それにしても、俺さんの旅行記を見て、改めて「何も無いところだなぁ・・・。」と感じました。(^^ゞ
by (2006-10-15 20:56) 

俺

確かに、何もないですよね…

もっとも、芭蕉が訪れた頃は何もないどころか偏狭の地でしたからねぇ。
by (2006-10-17 01:07) 

えいこう

福島より北へは行ったことがないので(前にも書きましたっけ?)、興味深く拝見してきました。
それにしても小牛田の写真。すぐに気づいてしまいました。^^;
by えいこう (2006-10-20 23:16) 

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