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阿部義晴40祭! 【南東北紀行】 [音楽]

というわけで…

大変お待たせしました。ライブレポ書きます。でも、かなり時間が経ってしまって忘れてる部分も多いと思いますが、ご了承ください…

山寺で色々と考えた後、仙山線に乗って山形へ。少し早く着いたので会場まで歩いていこうと思い、駅前で時間を潰した。やはり仙台と違って街の規模が小さい。郡山ほどひどくはなかったが…

そして、いざ会場へ。やはり年齢層は30~40代が多く、そして圧倒的に女性が多い気がした。

今回のライブは阿部義晴生誕祭 ~仲間とノリノリ40祭~と題して行われたもので、音楽家・阿部義晴の生誕40周年を記念したものだ。
阿部義晴という人を知ったきっかけは解散後知ったユニコーンというバンドだ。最初はひたすら図書館に通いつめてアルバムを全部借り、その後DVDを買って見たりもしたが、この人の作る曲はなんとも言葉で言い表しようのない深さがあり、「開店休業」「月のワーグナー」「立秋」など、何度も何度も聞いたものだ(今でも勿論)。と同時に、「音楽家と政治家と地球と犬」や「忍者ロック」のようなぶっ飛んだ曲も多く残していて、当時相当ハマっていた小生はカラオケでこれらを選曲し、同世代からだいぶ引かれたものだ。
元々好きだったが、やはり何といっても民生ファンだったので、阿部氏のユニコーン解散後の曲に触れる機会はあまりなかった。ただ、昨年から何度か運命的に阿部氏の奏でる音に酔う機会があり(=ROOTS66とか、JUNK! JUNK! JUNK!とか。)、やっぱり見直そうと思い、そして今回のライブにたどりついた。

いや~、まさに「キタコレ!」という感じでしたね。北千住コレクションですよ。(←ライブ行った人しか通じないと思うが一応)

一応事前にホームページを拝見してみて感じてはいたが、今回のライブでも語っていたように、阿部義晴氏は本当にこの音楽業界に必要な人だと思った。
彼は、20代の頃、つまりユニコーン時代、この業界から恩を受けた。だからこそ、30代はお返ししようと思ったのだという。まずこの発想をできることがすごいと思う。たいていは「まだまだ自分は現役で楽しみたい」と思うものだ。それが民生のように日本のロックを死なせないために使命を背負って活動していくのならいいが、そうではない、自己満足で弾いてる連中が「中堅」とされる連中にいかに多いことか。(誰とは言わない)
でも、アベドンはもちろん自分でもソロ活動はしつつ、きちんと「恩返し」をしていった。それがプロデュース業だ。その代表的なものが、氣志團だろう。

そして、アベドンは語っていた。40代は自分に素直に、やりたいことをやりたいと。
でも、彼のこれまでやってきた積み重ねがあるし、どんどん幅も広がっていると思う。
だから、彼の歩む道は必ずやこの世界に影響を与える一本の光になるのではないかと、
こう大げさながら思う次第であります。

さて、小生の意見を語ってても仕方ないので、ライブレポに移ります。

開場が遅れたので、Tシャツと四つ葉の森【上】とRainという2枚のアルバムを購入。
「四つ葉」は本当はもっと前からほしくて、Roots66の時もアベドンが「買ってくれ」と
言ってたから買おうと思ったのに、売っていなかった。ようやくゲット。


四ツ葉の森(上)


RAIN






会場は、山形県県民会館。山形の事情は知らないが、東京で言うと府中芸術の森
くらいのサイズのいわゆる「文化ホール」であって、ただ府中よりは客席が多かったかな
と思う。

そして、約10分遅れでスタート。幕開けとともに、会場総立ち。
まず、登場はCSA。この曲も勿論作詞作曲は阿部義晴。
ここにいる多くの人にはきっと、「東京都渋谷区神宮前~~」が懐かしく感じているのだろうと思った。小生にとっては「DVDで見たのと同じだ!!」という感激である。

そして、ソロ後のアベドンの曲を数曲。恥ずかしながら不勉強にて、曲名分からず。
しっとり聞かせる名曲の数々。

MCはなんだったか忘れた。確かアベドンの地元である山形での開催ということで、
「ただいま~」と言ってたような。あと、「今日は潰れるまで歌う!」と宣言していた。
やはり、「故郷に錦を…」じゃないけど、自分の生まれ育った街で会場を満員にして
やりたい演奏ができるというのは、どれだけ売れて登り上がったプロであっても、
純粋に嬉しいと思う。

そして、ゲスト登場。ジェット機!

ジェット機はRoots66以来だが、やはりノリがいい。とても40代とは思えない
宮田ジェットの激しい動きは狂気すら感じる。
Fly highほか、数曲を歌う。さらに、ハッピーバースデーも皆で歌う。
ジェット機の曲は辛うじて分かったが、最後にアベドンと一緒に歌った、
おそらくジュンスカのであろう曲は分からなかった。でも、そこが一番盛り上がって、
会場は熱狂の嵐。きっとその世代の人たちにとっては懐かしいのだろう。
あと、元ユニコーンリーダー・川西ジェットのドラムはやっぱりいい。

そして、ジェット機が去った後、フラフラと倒れかけるアベドン。
そうだよね、40だもんね。と声をかけたくなった。やはり宮田ジェットはすごい。

そして、暗転。既に足が痛くなっているが、まだまだ感動が待っていると思うと
そんなことはすぐに忘れる。
暗転の際、正面の大画面にオフショット的な映像が映し出された。
大阪・横浜での移動の様子や、楽屋での談笑風景、そしてリハの様子も。
こういうのはやっぱり内輪受け用ではあるのだが、でも何故か観客も一緒に
楽しめてしまう。それは、彼らの人柄と真剣さがにじみ出ているからだろう。

そして、明けて、民生が登場!!
ナント、ズラをかぶっているではないか!
そう、あの「阿部君と奥田君」だっけか、(今ネットで調べたら「クサイモン&
ワキガーファンクル」が正式名称だそうだ)ソファーに座ってアコースティック
ギターの弾き語りデュオの復活である。
いやぁ、ユニコーンを生で見たことのない自分にとっては、この上ない幸せである。
風~CSA~風Ⅱを演奏。そして、リズムボックスをいじって子どものように
笑いこけながら、アベドンの曲「欲望」を弾く。
ここで、開店休業!いやぁ、何度聞いても名曲ですね。心では既に号泣です。
さらに、すばらしい日々も。

やはりジェット機はノリがいいので会場を大いに暖めていて、いい仕事をしていたと思う。
そして、民生は自分の曲を歌わないでこの素晴らしい記念すべき日に往年の名曲を
「ユニコーン風」にやってくれる。本当にいい仲間達なんだなぁと思った。

「楽屋が人だらけ」「川西っちゃんがうるさい」等々の話もあり…

そして、SPARKS GO GOの登場。
最初に数曲自分達の曲をやっていたが、こんなことはあまり言いたくないが
少し冷めてしまった。ジェット機のようにノリのいい曲をやるならまだしも…
重たい曲を連続で聞かされた。しかも長い。
場を読むなら丸々カットするか、ちょっとノリのいい曲をやってすぐにABEX GO GOに
移った方が良かったのではないか…なんてことを思ったりもしたが、
スパゴーは好きだし、まぁいいか。ルーシーはムーンフェイスとかが本当は聴きたかった。

で、ABEX GO GOで「お世話になりました」などを歌い、最後は「四つ葉の森【上】」から
ラストの曲、セイリングを。
この曲自体はJUNKの時やRoots66の時に聴いて知っていたが、やっぱりいい曲だ。
そして後日アルバムを通して聴いてみたら、ますますいい曲だと思えるようになった。

そうそう、どこの時のMCだか忘れたが、四つ葉の森【上】についてもアベドンは
語っていた。今回は、映画のようなアルバムを作りたかったのだという。
四年(だっけか)という長い年月をかけて、じっくり丹念に作り上げた一作。
確かにJUNKの時スパゴーの八熊氏が「狂ってる」と言ったのもうなづける。

リリース時期も無視。大衆も無視。でも、自分なりにいいものを残していき、
音楽業界や後輩に伝えていく。そんな男がこの腐りきった音楽業界に一人くらい
いてもいいんじゃないか?という彼の言葉が響いた。

そして幕が下りて、アンコールの嵐。

アンコールその1は、ユニコーンづくし。
全員登場で…
あ、そうそう、書き忘れたが今回はアベドンの教え子、氣志團 のメンバーが一人
ギターで参加していた。
で、全員登場で、ユニコーン。スターな男に、忍者ロック!

そして、アンコールその2はプレスリー阿部で登場!
なんかもうこんなに贅沢でいいんでしょうか。
表現の仕様がないほど感激してしまいました。

曲は、「人生は上々だ」。さすがにジュリアナは出なかったものの、
アベドンのプレスリーは健在だった。

いや~、本当に本当に濃い3時間だった。
Thank you山形! Thank youアベドン!!

本当は最後の最後までEBI君とテッシーが来るんじゃないかと期待した。
でも、この形がベストだったのかもしれない。
アベドンが「川西君とこうして同じ舞台に立てる日が来るとは…俺達も
大人になったんだねぇ。大人になるって、いいことだね」と言っていた。

そうだ。Roots66の時のキャッチコピーを思い出した。
「大人になることは、妥協することでも諦めることでもない。」


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093

トラバ有難うございます(*^。^*)
阿部さんのライブは未だに余韻が残っていて、
12月のM-ON!がとても楽しみです♪
30~40代のファンが多いのはもちろん、
妊婦さんも数名いましたよ~!
UNICORNが解散して13年も経ってるんですからね^^
私も分身2名を持つ母ですが^^;
by 093 (2006-10-11 08:30) 

千葉の達人

俺さん、はじめまして。
そしてniceありがとうございます!

私もユニコーンの大大大ファンなんです~(@^∇^@)
しかしながら、そのような催しがあるとは一生の不覚…。。
非常に観たかったです(T_T)
スカパーとかで放送があるのでしょうか、とっても観たい~。
俺さんがうらやましい~。。。。
by 千葉の達人 (2006-10-12 10:15) 

俺

こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに、解散から13年経ってるんですよねぇ。ということは、阿部氏はじめユニコーンのメンバーは勿論のこと、ファン層もそのまま+13されてるんですよね…。でも、あの会場は若さを感じました。解散後ユニコーンを知った自分としてはリアルタイムでファンだった方々がうらやましい限りです。
12月にMusic On TV(でしたっけ)で放送するみたいですね。また、今週~来週発売の各音楽雑誌にもちらっとライブレポが載ってるみたいです。
by (2006-10-12 23:22) 

素敵なライブだったのが、伝わってきました。
リアルタイムでライブを観ていた私には、当時の映像で彼らのライブが目に浮かびましたが、実際は+13年のものがあったのですよね・・・。
リアルタイムで聞いていたファンの中でも、若い方であった私でも、「いつの間にか僕らも若いつもりが歳をとった・・・」と思う今日この頃。

追加公演で、東京でやらないかしら~?!(^^ゞ
by (2006-10-15 20:49) 

俺

13年…一人の子どもが誕生してから中学2年生になるまで、と考えればとても長いように感じますし、75歳のおじいさんが88歳になった…と考えるとそれはそれで違った感触があります。
でも、現在40代前半となったユニコーンメンバーにとってはまさに「若いつもりが歳をとった」という感触ですよね。それはリアルタイムでファンだった皆さんも同様なのかもしれません。歳をとってできるようになったこと、できなくなったこと…とりあえず小生は30歳を遠くの目標に置いて、日々研鑽していこうと思います。
by (2006-10-17 01:06) 

ハルノホシ

初めまして。
古い話で申し訳ないのですが、私のブログの「MTR&Y 関東ラストライブ」(http://haruhoshi.exblog.jp/569646)にTBをいただいてたのに今日気がつきまして(^o^;
見に来たらアベドン@山形が書かれてたので、TB返しをさせていただきます。
このライブ、私は横浜ブリッツに行きましたが、本当に興奮でした。今は民生のソロを応援してますが、久し振りに見たUNICORNはとにかく楽しかった!!
また、あんなライブやって欲しいな~と心から思っています。

俺さんの記事のスパゴーについて書かれてるところ、全面的に同感です(^^;
by ハルノホシ (2006-10-18 19:24) 

俺

ありがとうございます。確かに、MTR&Yの時にTBさせていただいた記憶が…

本当に感動的でしたよね。横浜もローリーが出るというので行ってみたかったのですが、都合がつかず。またやってほしいなぁと思う一方、最近の民生の動向にも期待大ですよね!
by (2006-10-22 16:42) 

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