■『陰日向に咲く』 劇団ひとり [書評]
書評
「陰日向に咲く」
劇団ひとり
世間が言うほどではなかったが、でも確かに面白かった。
これで泣けるというのはさすがにオーバーだと思うが、
言葉遊びの域としてはなかなか高いところまで到達している。
これは映像化したら面白くなると思う。
一つ難を言うなら、川島君はよく取材してると思うが、
自分の取材したことを無理やり書きすぎている。
「これだけ知ってますよ」ということを全部披露したいがために、
知識を盛り込みすぎているのだ。
例えて言うなら、ラジかるの秀ちゃん。
彼は最近結構勉強していると思う。隣に座ってボッサーとしている
カシュー君よりはよっぽどMCの資格はあると思うが、
しかしまた彼も、自分の勉強したり新聞を読んだりして得た知識を
披露したくて仕方ないようで、必死に喋っている。
まだまだ、インテリゲンちゃんに思われたい節があるのだろう。
もう少し余裕が出てくれば、サラっと大事な情報だけを
付け加えるようなコメントが出来るようになるのではないか。
中山秀征が小倉智昭になるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
…ということを、川島君の作品を読みながら連想してしまった。
作家が取材をするのは当たり前のことだ。
この作品がプロ顔負けの質を持っているからこそ、敢えて言いたいと思う。
2006-07-03 00:50
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コメント(2)
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読みたくなりました。
by まめ (2006-07-03 18:18)
ですよね。でももっとオススメ本がたくさんあるので、近々紹介しますね。
by 俺 (2006-07-04 02:47)