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物見遊山 【大阪紀行・中】 [紀行]

実は大阪に来るのは二度目。しかも一度目は高校の修学旅行で、
本来の目的地は京都・奈良だったのが、資料館めぐりがつまらないので
行ったことにして南海だか近鉄だか、難波へ直行し、ミナミをふらついた記憶がある。
しかしその当時は修学旅行でしかも乗りのいい人たちのグループだったので、
至極ミーハーな修学旅行生としてたこ焼きを食った程度のもので、
ちゃんと自分の足で大阪を見物するのは今回が実質初めてである。

しかも、忙しかったので事前の下調べが一切できず…
とりあえず大阪城ホールと予約したビジネスホテルの最寄り駅だけ調べて、あとは
なるようになれと新幹線に飛び込んだ。
新大阪について在来線の乗り場に行って、とりあえず大阪駅に行くという電車の乗り場に
行く。東西南北が一切分からぬまま、電車に乗り込んで一駅。
来た車両を見てびっくり。あのテレビで見た福知山線の車両ではないか。
言いたい放題言わせていただいた福知山線事故だが、やはりこれが実感として
感じられなかったのは関西の出来事だったからだろう。これよりもよっぽど
中目黒の事故の方が悲惨だったような気がするが、そんなはずはない。

で、電車の中に乗り込んでびっくり。なんだか天井が高い。なぜだろう。
そんなはずはないのだが、関東のJR線より天井が高く感じる。
後日東京に戻ってから気づいたのだが、これはつり革を吊るしている
棒がものすごく天井に近いところにあるからだろう。そして、つり革のベルト部分が
異様に長い。だから天井が高く感じたのだろう。

あと、これは土曜日だったからかもしれないが、関西人がせっかちではないことに
一番驚いた。「関西人=せっかち=電車に乗るときも降りる客が全員出る前に我先にと
押し込んで、列も何も関係なく乗っていく」というのが東京人の中では当たり前の
認識だったが、これが覆された。
いや、平日はどうか知らない。でも、少なくとも土日に関しては、東京の方がよっぽど
マナーが悪いし、せっかちだ。
関西人、意外にちゃんと全員降りるまで乗らないし、押さないし、歩くのも遅い。
これにはびっくりした。

そして、やはり「あ~そうかここ関西かぁ」と再認識させてくれたのはやはり、
エスカレーターに乗る人が皆左を空けて右に立つこと。
彼らにとっては当たり前の感覚なんだろうなぁと一人下から見上げて感じていた。

で、話を戻して、大阪から環状線に乗る。テレビで見たオレンジの電車だ。でも
知らなかったのは、環状線って山手線と違って他の路線が乗り入れてるのね。
だから、行き先がある電車もある。なんと紛らわしいことか。
そして、目的地へ…

↑京橋駅前。

だが、早く着き過ぎる。仕方がないので、大阪城公園の一駅前、京橋で途中下車。
コーヒーでも飲みながら次の戦略を練ろうと思って、そういえばまだガイドブックを
買っていなかったことに気づく。
東京で何冊か見た時は皆ミーハー色丸出しで、肝腎の地図が殆んど載っていない。
飯屋の情報ばかりで。そんなに何軒も行くわけでもないのに、こういうのは要らない。
だから、買わなかった。
しかし、ガイドブックなしには大阪の地理を知らないのだから何も出来ない。
だって、ほんの一週間前までミナミの食い倒れ人形と通天閣が同じ場所にあると
思ってましたからね。今考えると、浅草と新宿が目と鼻の先にあるかのような間違いで、
なんとも恥ずかしい。

というわけで、京橋のコーヒー屋で一服した後、小汚い商店街を歩いて、本屋を見つける。
そこで売っていたポケットサイズのガイドブックが、これがシンプルだし小さいし便利
だったので、迷わず購入。そして、京橋から大阪城ホールまで歩けることを知り、直行。

余談ですが、京橋とか日本橋とか大手町とか橋本とか、
同じ地名が出てくるとかなり違和感を感じますね。
同じ日本語を使ってるのに別の国に来たような印象。
tvkで日曜夜20時から「たかじん胸いっぱい」という関西ローカルの番組をネットしている
のですが、あれを見ていても相当感じますね。いったいどこの国に来てしまったんだろう
という違和感。同じ日本の同じ話題をやってるのに、トミーズ健だのザコビッチだの、
見たことのない人たちがレギュラー陣に名を連ねている…

で、ライブがあって…

終了。

本当はホテルに直帰したかったのだが、ホテルへ通じる道が見事一方通行に人があふれ出してきて、とても一人逆行できる状態ではない。仕方がないので、地下鉄の駅へ。
路線図で見る限り、森ノ宮なる駅があって、そこから一駅行って乗り換えてまた一駅行けば
ホテルに着く。
ということで、暗い公園を歩く。本当はJRに乗りたかったのだが、混んでそうだし、
ホテルの最寄り駅が地下鉄と京阪だったので、歩いたのだ。

そして、そういや夕飯を食っていないと気づく。で、見つけたのがこちらの店。↓

亀の王様と書いて亀王(キオウ)。豚骨ラーメンだが、これがもう最高にうまい。
関西人好みの味にはしてるものの、食材は全て九州からの直送。
関西を中心に展開しているチェーン店とのことで、是非とも東京に進出してほしいものだ。
店長が気さくな方で、名刺までいただいてしまった。
今度大阪に来たときはまた是非ここに足を運びたいと思う。


ま、そんなこんなで帰宅。
宿泊したホテルはこちら
天満橋のビジネスホテルでした。安いところを探したので十分満足でしたが、
9階なので眺望も良く、朝の軽食(パンとコーヒー)もそれなりに美味でした。


それにしてもうどん屋多いですね。東京では考えられない。

さて、後編は街を歩いたりテレビを見たりして気づいた東西の文化差を書いていきます。
もっとも、時間軸に沿って書いているので、今日の中編は土曜日の出来事で、
後編は日曜の紀行を中心に書いていくことになる予定です。


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コメント 5

kenta-ok

ホテル京阪前は、通勤路でした。なつかしい。
by kenta-ok (2006-02-13 08:18) 

MICHIYO

こんにちは!
"エスカレーターに乗る人が皆左を空けて右に立つこと。"
東京ではちがうんですか?

尼崎育ち東大阪在住の私には
エスカレーターって右側に立たへんのん?って気になってしまって・・・(^^ゞ

Roots 66 ライブレポも読みました。
802で流れていたので、私も行きたいな~って思いつつ、
城ホールまで30分の距離に住んでいながら
指をくわえていました。

"東西の文化差"楽しみにしています
by MICHIYO (2006-02-13 12:05) 

ジンタ

こっちにもコメント。
なんと、宿泊は天満橋でしたか。
僕の事務所も天満橋なんですよ。
出てくる写真がなじみのものばかりでひとりニヤニヤ。
亀王も行った事あるし、
あのうどん屋の看板もなんとなくわかるような...。
by ジンタ (2006-02-13 15:53) 

えいこう

ちょっとした驚きと、発見があったようですね。
エスカレーターで片側を開ける事については、疑問の声も上がっているようです。そもそも、エスカレーターは止まった状態で利用するものとか。横を通り抜けられると危険という声もあり、それなりに納得出来るところがあります。
by えいこう (2006-02-14 01:20) 

俺

皆様、お返事遅れました。
やはり関西では右側を空けるのが当たり前なんですかねぇ。普段左に慣れてる小生としてはあるはずの方へ壁がなくて人がいるのに若干戸惑いながら乗ってました。

ちなみにお二方天満橋になじみがあるということで、あの辺はどうなんですかね。ビジネス街なんでしょうか。大阪城の城下すぐにオフィス街があるのは東京の丸の内と共通部分ですよね。
by (2006-02-20 00:37) 

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