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先生、どう思われますか? [主張-その他]

ブログ上でいつもお世話になっている先生にきょうは逆質問を投げかけてみたい。

↓この広告、どう思われますか?

小生が実際初めてこれを目にしたのは数年前のゆりかもめの車内であった。
昨日撮ろうと思ったらもう別の広告に替わっていたので、仕方なくWeb上のロゴを拝借。

ようはT○Kという会社が録画用DVDのエラー撲滅に取り組んでいるという
イメージ広告なわけである。

しかし!
これを当時初めて見た頃、小生はまだ家にDVDデッキを持っていなかったし、
DVDというのはすぐれた次世代の物だと思っていた。
今までのVHSテープと違って、巻き戻せるし、ボタン一本で消せるし、痛まないし…
ようは、カセットテープからMDへの移行のごとく印象を抱いていたのである。
しかしながら、この広告を見ることで、小生のようなDVDをよく知らない人間は、
「そっか、DVDってエラーを起こすものなんだ」と知ってしまうわけだ。

つまり、「明朗会計」と店の看板に書いてあると逆に怪しく思ったり、「そう書くってことは
じゃあ他に明朗会計じゃない店があるのか」と思ってしまう、これと同じである。

どうなんだろう。こういう広告。自分のところのイメージは上がるかもしれないが、
業界全体の信頼は以前より下がるだろう。同じ業界にこういうやつがいたらみんな
嫌な顔をするのではないか。
或いは、情報公開に努めているという点では評価に値するのかもしれないが。

我々は結構知らずにすごしていることがある。テレビや企業広告のイメージを
そのまま鵜呑みにしているところが多々あるのではないか。
例えば乾燥機。小生はド素人だから、衣類を乾燥させるのには熱を使うわけで、
まさかあれに蛇口がつながっていて水を使っているとは思わなかった。
どうやら熱するから機械が壊れないように冷却水として使っているのだとか。
しかもその使う水量が1回70リットルだという。当然こんなマイナスイメージを
業者は宣伝しないだろう。
ちなみに小生がなぜこの事実を知ったかというと、それはテレ東の夕方ニュースで
新製品の紹介をするコーナーにて、「なんと!今までの10分の1の水量で済む、
節約型の乾燥機が発売!」とかなんとかいった商品紹介をしていたのを見たのだ。
その企業の担当者は実に正義面でしゃべっていたが、彼により小生のような
ど素人たちは、「そっか、乾燥機って水を使ってたのか」と知るわけである。
そして、「何より天日干しが一番だなぁ」と思い、乾燥機は買わない。
こういう流れである。

何より、こんな広告を出さなくても全部のDVDがエラーゼロになればいいわけだし、
冷却水を使わずとも、或いは使ったとしてもその水を有効活用できるような乾燥機が
出てくればいいわけだし、小生はそれを心待ちにしている。
だから、乾燥機は買わない。
時代に敢えて乗り遅れることで、世間に毒見させているわけだな。


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コメント 3

ご指名により参上しました(笑)。
この広告は「品質で優位性のあるメーカーが自社の強みを差別化ポイントにした競争対応マーケティング」ですから正当な訴求である、とされるのでしょう。また「比較対象暗示(他社すべて)比較広告表現」である、とも類型化可能です。つまり経営的、商学的にはまっとうなこと。
しかし俺さんの仰るように、それまでそんな問題があることを知らなかった人にそのような品質のばらつきがあることを知らせてしまうことも一方の事実ですね。もちろんこの会社は「今の業界利益」より「品質の悪い他社が淘汰される」ことを狙っている訳で、経済学的にも市場競争が意味を持つ状態とされると思います。
「世間に毒見」の仰りようも適切ですね。買わないでも色々なことが分かる。適切な消費行動と存じます。
したがって、全体としても「適切な広告」と感じますがいかがでしょうか。説明になっていますでしょうか。
by (2005-12-21 18:24) 

stickman

お邪魔致します。

元々、T○Kというメーカーのメディア製品は純国産の中では相当高いクオリティを保っていましたが(正確に言えば、太○ユウデンやMA○ELはOEM主ですが)、それでもDVDという分野では書き込み品質はユーザーの環境に結構左右されるため、中々良い商品とはどんなモノかという所が一般ユーザーに認知されにくいのだと思います(実際、コアレベルユーザーにとってもDVDの書き込みは毎度神経使いますし)。
まぁ、エラーがどこの要因で発生して(rxエラーかジッタか経年劣化か)それを防ぐのか、と言う所をこの広告は明示しませんが、粗悪な海外製品(最近は減りましたが)に比べて品質に自信があり、値段が少々割り増しになってもこれを選ぶ価値があることを、他所への認知促進と共に云い得ていると愚考します。

それでも一部のコアユーザーは自身の書き込み環境を自負して、安価なメディアを購入するわけですが(笑)

それと加えて、数年前はT○KやHI○ACHI系のメディアでもプレス過程で品質のバラつきが発生することはまだありましたが、最近ではルートを経て小売店での保管状況が最終的にメディアの質を位置付けるのみです。
と踏まえて、この広告はエラーの因果をメーカーの不足に捉えながらも、他社よりもその精製品質向上に一段取り組んでいて、ユーザーにとって製品分野全体への着眼もまた重要なのだというポイントが伝わり、消費者の選択性が広がりうると、また愚考致します。
by stickman (2005-12-22 10:17) 

俺

コメントありがとうございます。とりわけ先生、お忙しい中早々のお答えいただき恐縮です。
やはりこれは適切な広告だと思います。まぁ小生なんぞがこの業界の心配をせずとも、きっと各社が切磋琢磨しあってより良い製品をつくってくれることでしょう………

こういう広告、他にもあったら面白いでしょうね。「談合しません。○○公団」とか。
by (2005-12-25 19:02) 

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