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学問強度偽装 [主張-その他]

いい加減うちの大学についての問題点というか悪口というか…は書き尽くしたように思ったが、
次から次へとトラブルは起きる。詳細は以下記事を参照。
首都大の雰囲気に対する違和感
首都大、どーよ?
夜学につき思うところ
首都大…Ⅲ
首都大…Ⅱ
首都大…Ⅰ

どうも最近、耐震強度偽装マンションを購入してしまった住民に、
都立大に入ってしまった自分を重ね合わせてしまうのだ。
どうやらあの人たちと我々都立大生は同じような状況に置かれているのではないだろうか。

つまり、騙されて損害を喰らってるのだが、どうにもできないということ。

「少人数教育」は首都大の横暴によって消滅され、
事務方は公務員顔負けの横柄な態度で、
学食は多摩地域唯一無二の不味さ。

いい加減この大学の不備も出尽くしたかと思ったが、つい最近またあった。
なんと小生の所属する学科、事務室が17時で閉店ガラガラ。
なんやねん、それ。
これは完全に夜学の学生を無視した対応である。
「週に一度19時まで開いてる日がある」という苦し紛れの弁明が張り紙になされていたが、
週一の意味が分からない。大体、小生は毎週その曜日のその時間は授業中だ。バイトを
終えて17:50に大学に到着して6限の講義を受けたら、終わるのは19:30。間に合うはずがない。
それで朝早く空いてるならまだ許してやってもいいが、開くのは朝10時。遅すぎる。
なら日中に来いということか。社会人にそれは酷だ。
ま、どうせあと二年で夜学生はいなくなるんだし、少人数が文句も言わないだろうし、
ただでさえうちの大学の学生はおとなしいから…そう思われてるのだろう。ナメられたもんだ。

最終カードは敵の手の内にある。それは「嫌なら辞めてもいいんだよ」ということ。
偽装マンションと同じだ。「嫌なら出て行ってくれりゃいいんだよ」と。

我々日本人はことにそうだが、狩猟から農耕へと進化を遂げた(と言うと文化相対主義に
反するが)民族たる現代の人類。我々は、歴史的に定住思想を当然のこととして
身に着けている。マイホームが夢として挙げられ、職場も学校も住居も基本的には
流動的にならないのが規範とされる。

それに基本的に異論はないのだが、しかし定住は桎梏となりうる。平たく言うと縛りだ。

小生はこれまで何度となく「こんなクソ大学辞めてやる」と思ったし、現に今年の10月には
「編入できる大学一覧」という分厚い本まで手にした。
しかし断念したのは、勿論第一には経済的理由があるのだが、
そして編入試験の時期等が過ぎていたのも理由だが、
やはり最大の理由は面倒くささだろう。
そこまでして他の大学に行ってお勉強したい気はないし、大体今さら受験などする
気力と余力と体力がない。

だからこそ多少の問題点があっても「まぁ、それはそれでいいか」と、解決する骨折りを
考えたら多少は目をつぶってそこに居座るのが得策だと考えるのだ。
しかしこれが敵にとっては好都合なのである。
モノ言わぬ従順な国民性もあるが、この「ま、いっか」主義は良い面ばかりでなく
本人の自覚なしに組織の腐敗に一役買ってしまう恐れがあるという危険性を孕んでいるのだ。

だから、本当は文句を言わなければいけないし、決して屈してはならないのだ。
それは単に自分の利益を守るだけのことではなく、業界全体、周辺地域全体の
クリーン化につながる、社会、国家にとっては大変有益な行動なのだ。

しかし、個人が骨を追ってまで国益に適う行動をするかと言えばそれは夢想論だろう。
現実「内部告発」をする人間は潰されていくし、反対運動を展開する者は激しい焦らしに遭う。
つまり、敵すなわち公共機関・大企業・組織はこのご時勢こうした反対運動を即抹殺こそ
しないが、時間稼ぎをして焦点ずらしをしてガス抜きをしてうまいこと引き伸ばし、
じらしてじらして延長して延長して相手が断念する、もしくは死ぬのを待つのだ。
今回のマンション問題も顕著にその動きが見て取れる。
すぐに転居の保障と払い戻しをしようと思えば明日にでもできる。でもそれをしないのは、
したくないからだ。そして、背後に潜む問題から国民の視点をそらすためだ。
大体住民が銀行を頼ってローンを組んで家を購入しているのだから、その逆を
売主や国家がやればいいだけの話である。ヒューザーが潰れそう?現段階で資金がない?
だったらヒューザーが銀行から金を借りて住民にローンで払い戻し続ければいいだけのことだ。
それはできないのではない。しないだけだ。

しかし、忘れてはならないのは、被害者は必ずしも100%被害者ではないということだ。
騙された責任もある。「こんな安くいい物件が手に入るのか」と思ったら、まずオイシイと
思う前にアヤシイと思わなければならない。
いわゆる「安物買いの銭失い」というやつである。

ということは、腐敗する都立大に入ってしまった小生もそうなのか。
安物買いって…国公立は学費が安いだけで「安物」ではないが、なんとなく
そんな気もしないでもない…。

いや、そんなことを言いたいのではない。我々にあるであろう責任は安物を買ってしまった
選球眼のなさではない。そんなもの素人には限界がある。誰が壁の中の鉄筋が少ないと
見抜けるのか。透視でもしない限り無理だ。
そうではなくて、我々の責任は、コトが起きた後だ。事後処理がまずい。
どうしても「面倒だから」「大変だから」と問題追及をあきらめてしまうのだ。これは良くない。
あきらめたら敵の思う壺である。勿論個人が身を削って訴えたって、そこまでするほど
自分にプラスになって返ってくるわけではない。しかし、そうやって個人が奮闘することは
業界全体、社会全体、国家全体の利益をもたらすことになるのだ。
個人が組織や国を浄化させるのだから、たいへん高貴なことである。
それをしなければならないのだ。

郵便ポストが赤いのはお前のせい。これを忘れてはならない。
つまり、自分がいかに無力であろうと、関心がさほどなかろうと、
郵便ポストの色が気に食わない、緑にしたいと思ったところで、
その思いを実行・実践に移さないということはもう認めたと同じなのだ。
黙っているのは赤色に賛同したことになるのだ。
だから、動かなければならない。それが人間の使命というものだろう。

よって、小生もこの腐敗した都立大に立ち向かわなければならないわけだが…
なんて苛立ちを言葉に込めている間も、首都大に入ってのうのうと暮らして
「冬休みはどこに旅行しようかなぁ」なんてパンフレットを眺めている人間はいるわけで…

何も考えないのは楽だ。楽だが、それは体たらくなのであり、
到底真似しようとは思わない。
そんな連中と席を並べること自体嫌気が差していて、
それも南大沢に足が向かない一因となっている……


※写真は本文と関係ありません。
一月ほど前青梅に行ったのですが、記事にする余裕がなく…。


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nurumayubiyori

住民の方々は、ン千万という借金を背負っていますからね。
住宅ローンを抱える同じ身として、はかりきれぬ気苦労もあるかと。

目の前の問題に対峙し、楽をしようとしない「俺」さんの姿勢、ご立派です。
by nurumayubiyori (2005-12-12 14:58) 

俺

確かにそうなんですよね。何千万のローンを抱えた住民に比べたら都立大の不満なんて比較に値しないものかもしれません…そして、よその大学でも「事務がいい加減」とか「単位が厳しい」とか「白石さんのような職員は絶対にいない」とか、結構問題は鬱積しているようです…
by (2005-12-13 00:34) 

NO NAME

不愉快だ。
by NO NAME (2008-10-26 03:14) 

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