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CUSTOM MADE 10.30 [映画]

先週唯一楽しかった出来事=
この映画を、いや、正確には民生ライブをスクリーンで見れたこと。
あとは特になし。

  『CUSTOM MADE 10.30』
 音楽:OT
 監督:ANIKI
 CAST:木村カエラ/奥田民生 ほか
 @渋谷パルコ内 シネクイント  2005.11.20



いやぁ、良かった。…と思えるのは前評判を聞きすぎたからだろう。
あまりにも評価が悪かったから「ひでぇ映画なんだろう」と思って
見に行ったら、その反動からか、何のことはない、普通に見れた。
まぁ勿論天使だの何だの無理な設定や強引なストーリー展開はあって
結局詰まるところは木村カエラが好きな人のために楽しんでもらう映画
という感じだ。それを反映してか、まぁ公開してからかなり日数が経ってる
こともあるが、小生が見に行った日曜の初回は客が10人程度。渋谷なのに。
ガッラガラだった。その次の回も待ってる客は20人いたかいないかくらいだった。

しかぁし、そんなことはどうでもいい。
とにかく、民生いい!!今回民生の出演シーンは昨年の10.30広島市民球場
ライブの模様や前後のオフショット、沖縄でのリハビリシークレットライブが中心で
演技しているシーンは殆んどないのだが(もしかして冒頭の投げるシーンと
エンディングの体操だけ??)、だからこそ良いのである。
あの昨年の広島ロックの感動がスクリーンで蘇るのだ。さらに沖縄ライブまで。
小生は残念ながら広島には行けなかった。一生残る失敗の一つだろうが、
「広島?遠いや」とハナから行く気がなかった。今となっては本当に後悔である。
DVDでしか楽しめなかったから、今回の映画は本当に心待ちにしていた。
一年がかりでようやく完成。ライブシーンが期待以上に盛り込まれていて、最高だった。
きっと市民球場に足を運んだ人は小生以上に感動したに違いない。

そしてカエラだが、小生は元々彼女を女性として、アイドルとしての興味関心で
見ていなかったので、それ故こういう映画もニヤニヤしながら見ることはなかったが、
ただ、サクサクを見ていても最近の出す曲を聴いていても、この人には人間として、
というか創出する一アーティストとして非常に面白い人だなぁと思っているので、
その興味から、飽きることなく楽しめたという感じだ。
それにしてもこの人ほどバイクが似合うモデルもいないだろう。
そういやかつてパフィーもスクーターのCMかなんかをしていたが…

映画の冒頭シーンがカエラのあくびから始まるのだが、これを見た瞬間、小生は
民生とカエラ、両者の共通点を見出した。それは、二人ともあくびが似合うということだ。
あくびをしてるイメージがとてもある。想像しやすい。
それは、一見するとやる気がないようで、けだるそうで、しかし内に強大なパワーと
密かな野心を秘めているからなのだろう。

あくびというものは、ただ単に眠くてやる気がないから出るのではなく、
体内にエネルギーが足りなくて、奮起しようとする時に起きるのだそうだ。
だから、あくびをしてるやつを見たときは要注意だ。やつはきっと、これから何か
でかいことをしでかそうとしているに違いないのだ。内に秘めた闘志を感じるのだ。

…なんてことを考えていたら、映画の後半にあくびの解説シーンが出てきた。
しかしもっと上手にメッセージ性を込めるとかいくらでもできたろうに、
ただの会話で流れてしまっていたのは残念だ。

これは本当に、ANIKI監督も自ら言っていたように、ストーリを目で追うというより、
音楽を体感してほしいという映画だと思う。何か言葉にはできないが感じることの
できるものが、きっと10.30広島ロックにはあるのだろうし、そこの部分は非常に上手く
抽出できていたように思う。まぁ元素材が完璧なのだから作品も良くなるのは当たり前だ。

そして!!帰りがけに小生は新事実を知る。
なんとこの映画のサントラ、ただのサントラではない。

★カスタムメイド10.30 オリジナルサウンドトラック
  奥田民生/木村カエラ
  SME Records
 2005/10/26 発売

まぁ勿論映画の中の音楽が入ってるだけだからただのサントラなのだが、
ゆえに小生は購入意欲ゼロだったのだが、しかし!なんと沖縄シークレット
ライブの音源まで入ってるじゃないか!広島ロックと合わせて6曲収録という贅沢ぶり。
雪が降る街も入れてほしかった…なんて言ったら罰が当たるか。

さらにはトリッパーも入ってる。そうと分かってたらシングル買わなかったのに。

というわけで、帰りに地元のCD屋で見つけて、購入。
基本、尊敬するアーティストの出す作品には出し惜しみしない主義なので、
本でもCDでもきちんと印税をお納めして作品に触れさせていただいている。
というわけで、これは購入。同時にきみまろトランスも買おうかと思ったが、
悩んで悩んで悩んだ挙句、結局買わずにちょっと古いO.P.KINGのライブDVDを
衝動買いしてしまった…

いやぁ、いいっすよ。アコースティック一本の息子にさすらいにふれあい。

そして、元々シングルを買って聴いていた時にはあんまりいい曲だと思ってなかったが、
こうして映画を見ながらバックグラウンドに聴いていると、やっぱり良いっすね、トリッパー。
映画にぴったり合ってるように思います。
ついでにカエラ作詞のBEATも入れてやればもっと良かったのに。

「カスタムメイド10.30」オリジナル・サウンドトラック

「カスタムメイド10.30」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, 奥田民生
  • 出版社/メーカー: SE
  • 発売日: 2005/10/26
  • メディア: CD


トリッパー

トリッパー

  • アーティスト: 奥田民生
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: CD


BEAT

BEAT

  • アーティスト: 木村カエラ, kaela kimura, 奥田民生
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: CD


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ryu-toku

度々参入、恐縮です。「俺」様のブログがとても「面白い」ので、僕の今日の「ブログ」特集に勝手ながら「入れさせていただきました」。事後承諾で済みません。(苦笑)
僕は、20代の頃、音楽評論家の渋谷陽一さんに憧れて「その道」を一度は目指そうか、と思っていましたが、「食っていけない」ため、「ある金融会社」に就職しました。
僕はこれ、「相当若い時の写真を使っております」、実は。(苦笑)
今の「写真」では、みっともない、ですからねえ。また、取り巻きの輩も、うっとうしいですから。
「吉田拓郎・かぐや姫のつま恋ライブ」もありますが、現代を生きる我々としては、僕が少し関わっている、広島で活躍中の「森本ケンタ」君を聴いていただきたいなあ、と思います。
私書箱でもオーケーですので、接点が「僕」と「俺様」とで欲しいですね。まったく、暴力団、とかはバックにおりませんので(笑)、ご安心を。逆に言うと、それだけ「俺」様の文章能力を僕は「買って」いるんです。宜しくお願いします。
渡辺隆徳(本名)
by ryu-toku (2005-11-30 18:45) 

とと

広島は遠くないっすよ.
しかも市民球場は,あと何年あそこにあるのかわかりゃしないし.
行くべきでしたね.(と,さらに追い討ちをかけてみる.(^^)
by とと (2005-11-30 23:01) 

俺

コメントありがとうございます。

>りゅうとく さん
渋谷陽一氏…ロッキンオンの人でしたね。
ちなみに、ネットの世界はとりわけそうなるんでしょうが、適度な距離感を保つということも人としては大切なことだと思いますよ。

>とと さん
時々読ませていただいて感じていたのですが、もしかしてととさんは広島のご出身でしたか?(ってどこかに書いてましたっけ)
確かに、市民球場ももうじき解体されて新たにライブドアフェニックススタジアムとして…かどうかは分かりませんが、生まれ変わるんですよね。そして、OTもあんな面倒なことはもう当分しないだろうし……どちらにせよ、行くべきだったと後悔しております…後悔先に立たず。
by (2005-12-01 00:23) 

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