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ジョン・レノン音楽祭2005 [音楽]

ジョン・レノンスーパーライブ2005@武道館に行ってまいりました。

いや~初武道館ですよ。武道館は武道館でも、正真正銘日本武道館ですよ。
前は通ったことがあるけど、入るのは初めて。
綾瀬にあるニセモンとは違います(なんて言ったら足立区民に刺されるかな)。
という冗談はさておき、久々のライブレポートです。

この日はよりによってバイト後直行というハードスケジュール。
ほんとは誰かに代わってほしかったのだが、そもそも代わってくれとメールを送って律儀に
毎回返してくれる方々が少ない。で、そういう人に限って「大学の1限があるから終わったら
直行…でもいい?」とか「午前中だけなら入れるんだけど…」と、無理に自分のスケジュールを
変えてでも代わってくれるような心優しい方々ばかりで、そんな人に「ライブに早く行きたいから」
なんて理由で代わってもらうのは申し訳なく、かといって他の連中からはメールの返事さえ
返ってこない。もしくは、「平日の早番は忙しくて大変だからやりたくない」的な…。
というわけで、仕方なく勤務。で、こっそり早退しようと思ったら、こういう日に限って
プリンターが壊れたり、いつも頼まれないような仕事がわんさか来て、残業。
なんとか開門時間には間に合ったが、どっと疲れが。
アリーナ席だったので真下のパイプ椅子ですよ。ステージの近いこと。こりゃぁ楽しみだ。
なのに、なのに、なのに………着席早々、睡魔が…
あ、すいません、個人的な話はどうでもいいっすね。

で、スタート直前まで居眠りしていたわけだが、威勢のいい中年男の声で目が覚めた。
そう、DJカメことニッポン放送の亀渕前社長。30年ぶりに回すらしく、「株主総会以来の
暖かいご声援、ありがとうございます」なんて発言もあったが、アリーナ席を見る限り
反応は冷ややか。みんなもうあの騒動は忘れたのか。
そして、DJカメの進行で、幕が開ける。まだ照明があたっていないのだが、ステージ中央
には蛍光色のコートを着た怪しげなオッサンが……まぁ誰だかもうわかってますけどね。
で、まずはじめは、全員がステージに揃って、ビートルズの歴史を紐解く形で進み、
ビートルズ結成当初の雄姿がスクリーンに映し出されつつ、曲がスタート。
最初は、Twist&Shoutの熱唱。
で、もう一曲歌ってたな。
(この際白状しますが、正直なところ小生はビートルズの歴史に精通しているわけでもなく、
またギターの種類とかに疎いので、あと記憶力の弱さも手伝って、完全な曲名・曲順は
書ききれないと思います。恐縮ですがその点に関しては他の方の記事をお楽しみください。)

そして、個々のアーティストのプレイへと移行。
順番はちと忘れてしまったので、覚えている限りで書かせてください。
確かトップバッターはボニーピンク
小生は名前を知ってる程度だったのですが、
結構最近人気らしいですね。さっき山野楽器に行ったらアルバムランキングの棚の
一番高いところに置いてありましたから、売れてるんでしょうね。
なかなか低音が良かったです。で、それ以上にこの人の人柄がトークににじみ出てて、
好印象でした。いい人というか、謙虚というか。なかなか好感を持てました。
で、次は確かパフィー。パフィーはこういう「歌唱力がウリ!」っていう女性ソロアーティスト
とかがいる中にあっては、やはり普段歌ってるような明るい軽快な曲をパフィーのまんまで
歌うのが一番いいんでしょうね。選曲が良く、きちんと与えられたパートを満たしているという
印象でした。
そして、民生。今回ジョンレノンに特別な思い入れがあるわけでもなく、とりわけ「反戦」とか
「愛と平和!」というのを思いっきり叫ぶことにやや抵抗のある小生としては、殆んど民生の
奏でるジョンレノンを見に行ったようなもんです。正直ペンライトを渡された時には場違い感を
思いっきり感じましたが、でもこういう温度の熱すぎない複数ミュージシャン出演のコンサート
というのには一度行ってみたいと思っていたので、念願かなって今回足を運んだわけです。
あとはBeautiful Songsを是非もう一度やってほしいですね。
さて、本題に戻って、民生もまさにそういう人で、あんまり音楽に政治的なメッセージを込めたり
いわゆる「運動」に積極的に参加するタチではないわけですね。で、こういうコンサートに出ても
「9.11テロ、どう思います?」なんて言うことは決してなく、「このギター、中古で買ったんです
けどね。ここにビートルズの武道館公演の曲順が貼ってあるんですよ。いや、私がやったわけ
じゃないですよ。多分前使ってたやつだと思いますけど。で、持ってきました。ジョンレノンなの
で。武道館だし。ぴったりですね。いや、ついこの前まで埼玉でやると思ってたんですけどね」
とまぁこんな感じのコメント。こういうところがまた民生を好きな理由の一つであったりもして。
で、民生は余計なことは喋らない。音楽で魅せる。ただそれだけ。いいっすねぇ~。
Hard Days Night、めちゃめちゃかっこよかったです。もう一回聞きたい…

そして、バックバンドの杉真理氏や押葉真吾氏もなかなか中年のいい味を出していて、
この辺順序は忘れちゃいましたが、あと曽我部恵一は最高でした。
今回最も印象に残っているのは、曽我部を生で聞けたこと。いやー、声がきれいで、ほんとに。
選曲も素晴らしい。ソカベの歌うAcross The Universeは最高でした。

で、一組あって…

同じアーティストがもう一度出たりというのもあったのでそれは割愛すると、
次は確か小柳ゆき
実は、小生の記憶の中で小柳ゆきはかなり薄~~くなっていた。正直、この人が誰か
歌い終わった後の紹介(だったか、自分で名乗ってたか)で初めて「あぁこれ小柳ゆきか!」
と知ったのである。
小生の記憶の中で小柳ゆきは「あなたのキスを…」で止まっているので、髪形が違ったこと
もあった。しかし、思い出せなかったのは何とも失礼極まりない、申し訳なさを感じた。
というのは、とにかくこの人には感動させられたからである。
今回の三大収穫の一つが民生、もう一つがソカベだとしたら、残る一つは小柳ゆきである。
実は、冒頭の全員で歌ってる時から何やら女性のソロシンガーで歌唱力がめっちゃある人が
おるなぁとは思っていた。で、この人誰だろう、と引っかかっていた。
いや~すごい。感動した。ボキャ貧で恐縮だが、逆に言うと、言葉で表しようのない衝撃が
あった。両腕に震えが起きたのである。とにかく、パワーを感じた。ただもんじゃないっすよ。

そして、小泉今日子。最初、スクリーンに映像が映し出されて、朗読が始まったのだが、
声ですぐわかった。少したってステージに本人が出てきたが、なかなかいい声だった。
確か「このライブを4年続けて、世界に学校を50校建てることができた」という感じで
このイベントの背後にあるプロジェクトの紹介だったと思う。なかなかいい取り組みをしてる
のだから、もう少し知名度が上がってもよさそうなものだが、小生も含めて、知らなかった、
ただのジョンレノンリスペクトのコンサートだと思っていた、という人は結構多いのではない
だろうか。
キョンキョンは後半でも朗読で出てきて、イマジンの日本語訳を読んでた記憶がある。

あとは、宮本亜門が何かやってたけど、さすが演出家という印象でしたね。
写真を映し出して、「これは正しいことですか??」と武道館集った全ての人に問いかける。
写真というのは、9.11テロでビルに飛行機が突っ込んでる写真とか、貧困の写真とか、
小泉とブッシュが笑顔で握手してる写真とか、あと何故かトムがジェリーを追っかけてる
写真も…
内容の好き嫌いはこの際置いといて、宮本亜門の巧みな操作には感服、という感じだった。
見事に客席を操って、舞台を動かしていた。名指揮者ですな。

そして、吉井ロビンソン登場。ロビンソンって何やねん。ロビンソンと言われると小生は
どうしても札幌の百貨店のイメージが出てきてしまうのだが、どういう意図があるのだろう。
冒険精神を持ちたいということなのか、スピッツリスペクトなのか、多分前者だろうな。
なんて思索を巡らせていたら、「この名前恥ずかしいので、来年からは本名の吉井和哉で
活動します。多分この名前で活動するのはきょうが最後でしょうが、その最後の締めくくりを
こんな素晴らしいコンサートで出来るのは嬉しい…」と、おおよそ趣旨はこのようなことを言って
いた。恥ずかしいなら最初からつけなきゃ…いや、恥ずかしいならなんで今喜ばしいんだ、
つーかピンで活動してるのに「この名前で歌う」も何もないだろう…
と、T.M Revolutionが一時期何を血迷ったかT.MナントカカントカナントカタイプターボDに
改名してその後すぐ戻したことを思い出して一人悦に入っていたら、どうも周囲がうるさい。
どうやら、アリーナに限って言えば(他もそうかもしれない)、客席は吉井目当てのようだ。
明らかに黄色い声援が他と違うし、吉井が出てきた瞬間総立ちだ。武道館に入る時点で
男女比が2:8くらい、それも若年層が多いに思えたが、そっか、大半は吉井ファンだった
のか。意外に吉井も39歳。たった一つ違う民生はなんで黄色い声援が少ないんだろう…
なんていう疑問は吉井の決まった髪形と服装を見た次の瞬間に消えていた。
そして、やはり上手い。WomanやらStarting Overやらおいしい所取りな感はあったが、
それにしても決まっている。さすがロビンソン。

そして、少し間があって、ついに登場、ド派手なオッサン。
だって、こんなんでっせ。
でも、やはり清志郎は一味も二味も違う。
そして、二曲目のMOTHERと三曲目のIMAGINEは、なんと日本語詩。もはや清志郎の曲と
化していましたが、でも素晴らしい曲でしたよ。
「夢かもしれない でもその夢を見ているのは 君一人じゃない」
でしたか。You may sayのところに「夢かも…」と当てたのはさすが。

で、色々あって…

最後は、全員で熱唱。曽我部氏がすんごい楽しそうでした。
その笑顔をポケットにしまい、帰路へ。

小生なんぞが今さら言うことじゃないんでしょうが、やはりジョン・レノンの偉大さを
改めて実感するとともに、もっと穏やかに生きれたら幸せなのになぁと痛感。
人間常に原点回帰ですね。原点を忘れちゃいけない。それと、人に感謝すること。
そして、何か自分だけにしかない持って生まれた才能を開花させ、それを手段に思いを
伝えること。それがジョンにとっては音楽だったわけで、皆何か持っているはずだなぁと。

そういうわけで、あんまり文句ばっかたれてもなぁ…と思い、文句は今回自粛しました。
何も書いてない所は「自粛」の部分なので、その点お察しください。
でもほんと、あれにはがっかりしたよ。曽我部の後だけに…
いや、やめよう。楽しかった思い出だけをポケットにしまっていけたら、人間どれだけ幸せか。
幸福…そういう概念、忘れてたなぁ。


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コメント 9

えいこう

こんばんは。
お忙しい。頑張れ、俺さん! ファイトのナイス!
by えいこう (2005-10-08 01:22) 

俺

こんばんは。ようやくレポート完成させました。忙しい忙しい言いながらちゃっかりこうしてライブに行ったり、昨日もミニシアターに村井美樹さん見に行っちゃいました。これも記事にしますので、ご高覧いただければ…
by (2005-10-10 00:25) 

えいこう

初武道館でしたか。私は何十回となく行きましたが、あの独特な雰囲気はいい。
好むジャンルも全く違いますが、コンサートを堪能出来た、そしてその良さは充分伝わってきます。
by えいこう (2005-10-10 17:52) 

民生ファンの私としては、毎年気になるイベントなのですが、こういう形でライブレポが読めて、面白かったです。
私は、ユニコーン時代から数えると、自分の人生の半分以上を民生と歩んでいることもあり、どんなイベントに出ても、「民生スタイル」はいい意味で変わらない、そんなところがやっぱり好きですね。
by (2005-10-10 23:26) 

俺

こんばんは。
そうですね、民生スタイル。年々進化しているのですが、確かに芯の部分ではいい意味で変わらないですよね。
by (2005-10-11 00:04) 

nmf

こんにちは!
トラバさせていただいたnmfです。
吉井ファンですが、
> 今回の三大収穫の一つが民生、もう一つがソカベだとしたら、残る一つは小柳ゆき
これには納得です。ひたちなかで民生と曽我部さんを見逃した(体力の限界により)ので、この日見れて本当に嬉しかったです。そして小柳ゆきはパワフルで最高でした!
by nmf (2005-10-15 03:53) 

俺

こんばんは。TBいただきありがとうございます。
吉井ファンの方、たくさんいらっしゃいましたね。驚きました。
小生は吉井氏の歌声を生で聞くのは初めてでしたが、かっこよかったっスね。とても39とは思えん。特にスターティングオーバーは好きな曲だったので、今も耳に残っています。
by (2005-10-16 00:40) 

Q

『12.9 1980 その前日ジョン・レノンは射殺された』という芝居をやるので参考にさせていただきました。ありがとうございます。
by Q (2005-11-28 00:19) 

俺

コメントありがとうございます。この程度の記事で参考になったかどうか不安ですが、そういっていただけて大変光栄です。お芝居頑張ってくださいね。

差し支えなければそのお芝居、詳細を教えてください。もし一般に公開されているものであれば、都合をつけて拝見したいと思います…
by (2005-11-29 23:28) 

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