奥田民生/海へと 【きょうの一曲】 [音楽]
★『OKUDA TAMIO LIVE SONGS OF THE YEARS/CD』より
奥田民生
2003/11/06 発売
海というものは、偉大だ。昼間は太陽の熱をゆっくりと吸収し、
夜は徐々に冷たさを吸収し、昼間蓄えた暖かさを陸に送っている。
そして翌朝は、じっくりゆっくりと冷えたその温度を風に乗せて、
陸に冷気を運んでいる。
熱しやすく冷めやすい陸とは違う。激しい一喜一憂はしない。
のろい。常に流行に乗り遅れ、下手をすれば天邪鬼状態である。
しかし、そんな海がいてくれるから、陸は常軌を逸することなく、
ヒートアップした時は冷や水をもらい、こごえそうな夜は生暖かい風をもらい、
平衡を保っている。
海は、全てを吸収している。万物の起源とも言われる。
時に荒い波を起こす。そうかと思えば、貝殻に音楽を付与している。
乗る者もいれば潜る者もいる。
小生は…ただ、じっと水平線を眺め、波の音を聴いているのが良い。
そうだ、出かけよう。
海へと。
吹きつける風と うちよせる波と
沈む太陽と 延びてゆく影を
感じながら ふと まにまにこう思う
♪
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